鹿島が延長PK戦でルヴァン杯敗退!! 山口ルーキーMF小澤亮太が千金プロ初弾、最後はGK田口が柴崎岳のPKストップ
ルヴァンカップは9日、2回戦を各地で行い、過去最多6回の優勝を誇る鹿島アントラーズが{[c|レノファ山口FC}}と対戦した。両者の初対戦は1-1で迎えた延長戦でも決着がつかず、PK戦が行われた結果、山口が勝利してジャイアントキリングを成し遂げた。
1回戦で栃木シティFCを1-0で破った鹿島と、大分を3-2で破った山口による2回戦。山口はDF下堂竜聖とFW有田稜、鹿島はDF濃野公人のみリーグ戦から連続先発となり、互いに大幅にメンバーを入れ替えた。山口はMF小澤亮太(←日本体育大)、DF磯谷駿(←福岡大)、DF峰田祐哉(←大阪体育大)の大卒ルーキー3人、鹿島はユース出身の18歳DF佐藤海宏がそれぞれ出番を掴んだ。
それぞれリーグ戦では鹿島がJ1リーグ3位、山口がJ2リーグ18位と対照的な戦績となっているが、試合は立ち上がりから山口が勢いを見せた。まずは前半4分、右サイド攻撃の流れからFW池上丈二がボレーシュート。直後の同5分にもハイボールで押し込み、有田のポストプレーからFW奥山洋平が右足で狙い、惜しくも左に外れた。
なおも攻める山口は前半16分、奥山のスルーパスに抜け出した有田のシュートがGK梶川裕嗣を強襲。一方の鹿島はMF荒木遼太郎の積極的なシュートやクロスで徐々に戦況を変えると、同39分にはMF舩橋佑の縦パスから荒木が前を向き、股抜きパスからFW田川亨介がシュートを狙ったが、GK田口潤人の正面に飛んだ。
そうして迎えた後半19分、山口が試合を先に動かした。左サイドで獲得したFKを池上がマイナス方向に送り込むと、これに反応したのは日本体育大出身ルーキーのDF小澤亮太。ファーストタッチはやや浮いてしまったが、そのボールをうまく活かして左足ボレーで狙い、ゴール右隅に突き刺した。小澤は今季J2リーグの出番はないが、ルヴァン杯2戦目でプロ初ゴールを奪った。
その後も山口が試合を優勢に進めていたが、鹿島も次々に投入した交代選手の力で盛り返すと、後半36分に追いついた。自陣でのFKをDFキム・テヒョンが前線に送り込み、これを途中出場のFWレオ・セアラが競り勝つと、ペナルティエリア右でMF師岡柊生が反応。角度のないところから右足シュートを突き刺し、1-1となった。
そのまま試合は延長戦へ。鹿島は前半4分、元山口のDF小池龍太を投入すると、ホームのサポーターからも多くの拍手が送られた。その後は両者ともに疲れがみられ、互いに決定機を作れないまま決着がつかず、PK戦にもつれ込んだ。
PK戦は山口が先攻、鹿島が後攻。山口は1人目のFW古川大悟、2人目のFW山本桜大が立て続けに成功したのに対し、鹿島は1人目のレオ・セアラが決めるも、2人目のMF柴崎岳のキックが田口に阻まれる。その後は両チームともに全員が成功させ、5-3で勝利した山口が歴史的なジャイアントキリングを果たした。
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