【○虎将トーク】阪神・藤川監督、虎党が「楽しく、会社や学校に行けると思うと…」「こちらはそれ以外のところも考えながらやる」
(日本生命セ・パ交流戦、阪神8ー1オリックス、3回戦、阪神3勝、8日、甲子園)阪神が森下翔太外野手(24)、佐藤輝明内野手(26)の通算6度目のアベック本塁打で大勝。4度目のカード3連勝で、交流戦単独首位に立った。三回、中野拓夢内野手(28)の左前打での先制後、森下が2試合連続の3ラン。八回1死二、三塁では森下の申告敬遠後、佐藤輝が17号満塁本塁打を放った。佐藤輝のグランドスラムは24年9月6日ヤクルト戦(神宮)以来、5本目。森下はルーキーイヤーの2023年から3年連続の2桁アーチ。D1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=は5回1失点(自責0)で4連勝で5勝目(1敗)を挙げ、防御率を0・99とした。貯金を最多の「14」とした藤川球児監督(44)の主な一問一答は以下の通り(成績=35勝21敗2分、観衆=4万2631人)。
★囲み編
ーー伊原は状態をみて五回までで交代したか
「十分じゃないですか、はい」
ーーローテーションの一角で試合を作る働きは
「まだ、たった数試合かな、と思いますけどね、昨日も言いましたけど、道半ばですからね。そんなに短期的な選手と見ていないので、まだまだ鍛えながらやっていってもらえれば、と思います」
ーー右のリリーフについて話していたが石黒とネルソンの投球は
「まあ、続けてくれればいいな、というくらいで。それくらいですかね」
ーー課題だらけ、と言っていたが
「根拠のある打ち取り方を見せてくれればな、というところがあるので、少しずつですよね。石黒なんかにすれば、まだまだ入団したてで、1軍ではまだまだ〝赤子〟のようなものですから、一気にはいかない。彼は真面目な性格なので、少し時間はかかるかもしれないですけど、頑張ってくれればいいな、と。ほかの選手も含めてね」
ーー三回の攻撃は一気に複数点を取りにいった
「いや、そんなことはないです、はい」
ーー三遊間は左腕先発に左打者2人を起用したが、データやゲーム展開を見てのことか
「ディフェンスを固めるという意味もあるし、攻撃のところで、これはもう本当に…結果が出る前に決めるので、今終わったところでは何とも言いようがないです」
ーー八回に佐藤輝の満塁本塁打で得点し、来週につながる勝ち方ができたか
「いやいや、もう、日曜日のこの甲子園に来られたタイガースファンの方とね、明日(9日)、みなさんが楽しく、会社や学校に行けると思うと、本当にうれしく思いますね。ああいう素晴らしいホームランが出たことは、本当に、今日見に来たファンの人たち、森下のホームランもそうですけど、子どもにも大人にも夢を与えるし。オールスターのファン投票を見てもですね、彼ら2人に今、NPBの期待感がかかっていて、それがプレッシャーにならずにね、意気に感じてプレーできているということは、今日までは結果につながっていると」
ーー北海道での試合も含めてだが、終盤に得点ができている
「取れればいいし、取れない時もありますから、こちらはあまりその辺りは、成り行きになりますからね。見ているみなさんがホッとする展開でゲームが行えていると言ったら、それでいいんじゃないかな。こちらはそれ以外のところも考えながらやるので。まあ、楽しんでいただいて」
ーー交流戦前から、いろいろな選手起用は9月も見据えてなのか
「北海道でそういう起用をしているのは、甲子園に戻ってから出場できなくなるプレーヤーたちもいますから。今回、サードで入れている選手たちは、また来週1週間に関しては、出場機会が増える選手もいれば、今度、それが終わればもうDHが終わり、最後の交流戦のホームでゲームをして、レギュラーシーズンが始まるので、ポジションに空きがないですから」
(さらに続けて)
「そういった意味では、今できることを、可能性を広げるためで。9月という部分ではなくて、交流戦明けのところを考えながら。交流戦明けというか最後の1週間のホームですから、そこからは今日みたいな形でたくさんの選手が、DHがあるようには出られないので、そこの中で状態を上げる。それから、打席の中でいい結果が出ているということが、交流戦明け以降につながっていくと思ってやっていますから。レギュラーもしっかりと、ある程度のところはしていますから。出られる選手には限りがある、と。ただそれだけですね」