両チーム退場者出した激闘は広島が制す!! 福岡とのPK戦を制してルヴァン杯8強入り
サンフレッチェ広島は8日、ルヴァンカッププレーオフラウンド第2戦のアビスパ福岡戦で2戦合計2-2で突入したPK戦を4-3で制した。
1点ビハインドで第2戦を迎えた広島は前半22分、MF川辺駿が右サイド深くをとって折り返したボールにFW前田直輝が合わせるも、DF安藤智哉のブロックに遭った。ゴール前に跳ね上がったボールをFWジャーメイン良が押し込もうとしたが、DF上島拓巳に対応されてシュートは打てなかった。
それでも広島は前半32分、MF菅大輝のスルーパスから前田がグラウンダーのクロスを上げると、走り込んだFW中村草太がシュート。GK小畑裕馬に防がれたこぼれ球をMF中野就斗が押し込んで2戦合計1-1とした。
対する福岡は前半39分、FW紺野和也のクロスをFWウェリントンが頭で合わせたが枠外。前半はそのまま終了した。
後半は福岡が敵陣で試合を進める時間帯もあったが、広島に逆転ゴールが生まれた。後半19分、左サイドから中村が蹴ったFKが相手選手をかすめてそのままゴールイン。2戦合計2-1となった。ところが同28分、福岡が一発を仕留めた。MF橋本悠がクロスを上げるとウェリントンがファーサイドから頭で叩き込んで振り出しに戻した。
福岡は後半31分に橋本がスルーパスで抜け出すも、シュートは枠の左。同32分にはウェリントンにチャンスが訪れたが、GKチョン・ミンギにセーブされた。
その後は2戦合計タイスコアのまま終盤に突入すると、広島の途中出場FW加藤陸次樹が橋本に危険タックル。山本雄大主審は当初イエローカードを提示したが、副審からのサポートが入ったかイエローカードを取り消してレッドカードに判定を変更した。なおこのラウンドではVARが導入されていない。
そのまま延長戦に突入すると、数的優位の福岡が攻め込んでいくもゴールは生まれない。福岡は延長後半を前にGK小畑を退げてGK永石拓海を投入した。ところがキックオフの流れからMF北島祐二の横パスをMF東俊希にカットされたところで、MF重見柾斗が痛恨のファウル。2枚目の警告で退場となり、10人同士になった。
延長後半15分にはジャーメインが抜け出して決定機を迎えるも、シュートは途中出場GK永石のスーパーセーブに阻まれて決着はつかず。激闘はPK戦に進んだ。先攻の広島はFWヴァレール・ジェルマンがキッカーを務めたが、真ん中に蹴ったボールは永石に弾き返された。ただ福岡は3人目の安藤がゴール左に外して振り出しに戻った。以降は全員が決めていくと、福岡の5人目・ウェリントンのキックをチョン・ミンギが止めて広島が勝利した。
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