【安田記念】(東京)ジャンタルマンタルが横綱相撲の競馬で押し切り、世代のマイル王が日本のマイル王の座に輝く|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI

東京11Rの第75回安田記念(3歳以上GI・芝1600m)は2番人気ジャンタルマンタル(川田将雅騎手)が勝利した。勝ちタイムは1分32秒7(良)。1馬身半差の2着に9番人気ガイアフォース、さらにクビ差の3着に1番人気ソウルラッシュが入った。

ジャンタルマンタルは栗東・高野友和厩舎の4歳牡馬で、父Palace Malice、母インディアマントゥアナ(母の父Wilburn)。通算成績は8戦5勝。

レース後のコメント 1着 ジャンタルマンタル(川田将雅騎手)

「久しぶりにこの馬らしく走ることができてとてもホッとしています。前半は、とても良いスタートを切ってくれて、良いリズムで3番手におさまりかけたのですが、外から来る馬もいて、あそこでかなりエキサイトしたので、その後はどうなっていくかと思いました。そこからこの馬としては我慢がききましたし、あの競馬になって、よくこんな強い勝ち方ができたなという感じでした。4コーナーの雰囲気はすごく動けるという感じではなく、どれぐらい動けるのかなという雰囲気でした。それでも動かしてみるとこれだけの動きができましたので、改めて素晴らしい馬だなというのを実感しながらの直線でした。前走は全く競馬にならずに終わってしまったので、4コーナー手前で苦しさで動けなくなっていました。なので、全く違う本来の姿を今日はお見せできたと思います。朝日杯を勝った時にとてもポテンシャルの高さを感じましたし、NHKマイルカップを勝った時に、この馬が日本で一番のマイルの馬になるなというのを実感しました。秋は結果を伴うことができなかったですけど、こうして改めて証明するような走りをしてくれました。馬自身が、本当に日本で一番強いマイル馬なんだと証明してくれたレースではないかと思います。これから先も無事に一戦ごとに競馬場に来てくれることを願いますし、無事な状態で競馬場に来ることさえできれば、素晴らしい走りができると思いますので、これからも楽しんでもらえたらと思います」

1着 ジャンタルマンタル(高野友和調教師) 「装鞍所で見た時に、気合いを感じつつ、とても良い雰囲気でしたし、自分としては、満足のいく状態でした。レースでは、道中の走りが課題でした。スタートは良かったのですが、前に壁を作れず、外からも来られて、相当厳しい競馬になりました。エキサイトする場面もありましたが、川田騎手がうまく気持ちをおさめて、直線のアクションに繋げてくれました。苦しい形の中、横綱相撲で押し切ったのですから、今後に向けては、とても良い内容だったと思います。今回は内容の伴った、素晴らしい結果でしたから、今後については、海外を含めて、色々な可能性があると思います。状態を確認しながら、協議して決めたいと思います。香港では、ファンの皆様の期待に応えられず、馬にも可哀想なことをして、辛い結果になりました。それが、今日のレースで輝きを取り戻し、ジャンタルマンタルの第2章が始まりました。もっと飛躍させて、良い評価を頂いた上で、馬産地へ送り出したいと思っています」

2着 ガイアフォース(吉村誠之助騎手) 「レース前の雰囲気は程よく気合いが乗っていて、これくらいなのかなと思っていました。ある程度良いスタートを切って、良い枠から、良い所で競馬が出来ました。内から3頭目の所の位置で、枠なりで走らせて良い所だなと思いましたし、最後は馬場の良い所に持ち出せたのは良かったです。ただ、3-4コーナーでごちゃついてしまって、少しだけ下げるような形になってしまいました。その部分だけがもったいなかったです。勝ち馬とはその部分がスムーズだったかどうかの差だったと思います。それでもここまで差を詰めていますし、初ブリンカーでしたが道中抱えられて、ひと息入れられて最後に伸びてくれた所を見ると、ブリンカーは効いていたのではと思います。頑張ってくれました」

3着 ソウルラッシュ(浜中俊騎手) 「調教から乗せてもらって、返し馬などからも状態は良く感じました。ゲートまで何のトラブルもありませんでした。行く馬がいなかったので、ペースが遅くなるだろうという判断はありましたが、初速の部分での器用さがもう一つでした。最後は良く追い上げてくれましたが、残念でした」

4着 ブレイディヴェーグ(戸崎圭太騎手) 「元々スタートはそこまで速くないと思っていましたが、スタートも良かったですし、スピードの乗りも良かったので思った以上のポジションが取れて、レース運びが良かったです。4コーナーを回る時も手応えがありました。伸びてはいますが、周りの方が伸びていました。道中もリズム良く行けましたし、またさらに成長して頑張って欲しいです」

5着 ウインマーベル(松山弘平騎手) 「スタートは一番速かったです。サウジアラビアからの遠征帰りで、苦しい部分があったと思うのですが、そんな状況でもよく頑張ってくれました。展開も良いほうに向いてくれました」

6着 シャンパンカラー(内田博幸騎手) 「ゲートで反応しませんでした。最後は伸びていましたが、GIであのゲートでは厳しいです」

7着 エコロヴァルツ(M.デムーロ騎手) 「良いスタートを切れましたが、その後に不利があって(位置が)下がってしまいました。ごちゃついて馬場の悪い所を通るような形にもなってしまって、もったいなかったです。ごちゃつくのも(この馬は)好きではないです」

10着 マッドクール(坂井瑠星騎手) 「状態は良さそうでした。行く馬も見当たらなかったですし、楽に逃げられました。直線も残り200mくらいまでは良い脚を使っていて頑張っていましたが、最後の100mで脚が上がってしまいました」

12着 シックスペンス(C.ルメール騎手) 「4コーナーまで丁度良い感じでしたが、緩い馬場で自分のリズムで走れず、最後に伸びを欠いてしまいました」

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