夜中の「非通知電話」誰がどんな目的でかけている? 不可解な“ワン切り”にも理由が…

深夜の非通知電話でもっとも多いパターンについて、非通知電話事情に詳しい「総合探偵社ガルエージェンシー名古屋駅西」所長の矢橋克純氏は「探偵業界では広く知られたことですが、携帯電話や固定電話の使用情報を収集するデータ情報販売会社によるものが大半です」という。 彼らが深夜に電話をかけてくるのは、相手に電話を取られて料金が発生するのを防ぐためとされる。よって、多くの場合、いわゆる「ワン切り」となる。また、不特定多数に対して非通知電話をかけているので、深夜のとりわけ変な時間にかかってくることが少なくない。 非通知電話をかけて実際にその電話番号が使われていれば、電話料金を滞りなく支払えていることなどが確認できる。 そうした情報を販売している業者の存在について、前出の矢野氏は「当事務所にも情報の売り込みがくることがあります」と話す。 なお、悪質な業者の場合、振り込め詐欺グループなどに電話番号を販売することもあるそうだ。 ワン切りよりもたちが悪いのは、自動音声によってアンケート調査を行う業者からの非通知電話。このパターンでは、電話番号だけでなく、自動音声によって住所や居住年数、年齢など、細かな個人情報まで聞き出されてしまうという。 東京都消費生活総合センターの担当者は筆者の取材に、次のように答える。 「昨年よりも今年に入って、非通知電話の相談件数は増えています。特に多いのが、自動音声で電話会社をかたり『電話料金が未納です』などと伝えてくるパターンです。 しかし、電話会社が非通知で未納料金についてお知らせするようなことはないので、自動音声が流れてきた時点で電話を切ってしまって構いません。そもそも、非通知電話には出ないのが一番です」 では、こうした悪質な業者に違法性はないのか。担当者は「個人情報保護法に抵触している可能性が高い」という。 そもそも個人情報を利用するには、どのような目的で個人情報を利用するのか本人に知らせる必要がある。また、個人情報データを第三者に提供するときには、特別な場合を除いて本人の同意を得なければならない。 もし万が一、非通知電話に出てしまったり、何かの情報を相手に与えてしまったりした場合には、消費者ホットライン「#188」に電話し、相談してみてほしい。

弁護士JPニュース
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