まだ使ってないの!?「Google Pixel」で使えるAI機能をまとめてチェック<後編>

むしろ、筆者が動画関連機能で使いやすいなと思ったのは「音声消しゴムマジック」の方でした。こちらは撮影した動画に対して、簡単な操作でノイズ等をサッと低減できるのがポイント。Pixel 8シリーズから使えます。 Googleフォトアプリの動画の編集画面で「音声消しゴムマジック」を選び、「ノイズ」等を選んで、スライダを調整するという流れになります。 例えば、電子ピアノでの演奏をスマホで撮ると、ガチャガチャという打鍵音が大きく入ってしまいがち。しかし、同機能でノイズを低減させれば、完全に打鍵音がゼロになるわけではないものの、さほど気にならないレベルまで調整することができました。これをスマホの操作だけで完結するのはやはり驚きです。 【筆者の評価】 ・楽しさ:★★★☆☆ ・使いやすさ:★★★★★ ・実用性:★★★★☆ ・自分で使いたい度合い:★★★★★ ・人に勧めたい度合い:★★★★☆ ▶︎ひとこと 「「楽器の音」と「ノイズ」を分けられたのには感動!」

集合写真に写っている人の表情を、それぞれAIで選択して合成できるという「ベストテイク」も使ってみました。こちらも撮影後にGoogleフォト内の編集機能として実行できます。 2人以上で撮影した同じ構図の写真が、2枚以上あると、「ツール」の欄に「ベストテイク」のアイコンが表示され、これをタップすると使えるという仕組み。人の顔をタップして選んで、さらに候補を選びましょう。 うっかり1枚しか撮影していないと使えないので、何枚かパシャパシャっと撮っておくのがコツですね(というか、公式ブログ等の情報を読まずに、普通に使っているだけだと、このルールに気づかずに混乱することもあるかも…)。 使い勝手は良いと思います。「Pixel 8」シリーズから使えますし、友人や仕事仲間との飲み会で記念写真を撮る機会が多い人には便利かもしれません。一方、親族が集まるような集合写真だと、意外とみんな表情決めて崩さないので、別の表情選んでもほぼ変わらない…みたいなことも多々。たまに目を瞑ってしまった人を、ほかの表情にカバーしてあげられるくらいの機能だと思っておいてもよいかもしれません。 【筆者の評価】 ・楽しさ:★★★☆☆ ・使いやすさ:★★★★☆ ・実用性:★★★★☆ ・自分で使いたい度合い:★★★☆☆ ・人に勧めたい度合い:★★★☆☆ ▶︎ひとこと 「たまの記念写真で失敗しても、すぐカバーできる良機能。ただし、撮影時に同じ構図で何枚か撮っておくのを忘れずに」 いやぁしかし、AI機能はやはり数が多いですね。当然、今回の前後編で紹介しきれなかったものもまだあるはずですし、「AI」と看板に掲げておらずとも実はAIを使っている機能もあるはずです。例えば、今回はピックアップしませんでしたが、ド定番の「Googleレンズ」の翻訳機能を、AI機能として扱うべきか、なども悩ましい。 さらに、今後も続々AI機能は増えていきます。例えば、2025年3月のPixel Drop(Pixelシリーズ向けの機能アップデート)でも、「Pixel スタジオ」、「Pixel スクリーンショット」、 天気アプリのAI 生成を使った天気予報、録音の文字起こし(日本語)の要約などが、追加されるとわかっていますので、こうしたアップデートに対しても、引き続きアンテナを広げておきたいところです。

<取材・文/井上 晃>

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