楽天証券で不正アクセス被害続出 勝手に株取引「損失200万円超」 積立のみ利用でも

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 楽天証券はフィッシング詐欺により不正にログインされ、勝手に株取引をされる事案が多発しているとして注意を呼びかけています。被害者は中国株を勝手に購入されたと怒りをあらわにしています。

■楽天「フィッシング詐欺が原因」とするも…

被害者男性(30代) 「私が持っている金融商品の株式、国内株式だったんですが、それをいつの間にか全部売却された。その後に中国株を大量購入されていた」

 番組の取材にこう答えたのは、楽天証券を利用している男性。アカウントが何者かによって不正にアクセスされ、保有する金融商品を勝手に売却されたり、中国企業の株を購入されたりしていたといいます。

 実は今、楽天証券の利用者で、勝手に金融商品を売買されたと訴える人が続出しているのです。

 男性は不正にアクセスされた際に、楽天証券から通知が来ていましたが、気づくことができず、多額の損害を出してしまいました。

被害者男性(30代) 「損失額が210万8400円。(中国株が)20万株買われてまして、ちょっと状況が本当分からなくて(その中国株を)売っちゃいました」

 中には、利用しているのは投資信託の積立のみで、普段からあまり口座やアカウントにアクセスしないという人も…。

被害者男性(50代) 「私は楽天証券のアカウントを持っていて、10年くらい前から投資信託の積み立てをしているだけで使っている。楽天証券もそんなにアクセスしないんですけれど、変な中国株を320万円くらい買われて」

 今回の不正アクセスについて楽天証券は、IDやパスワードなどの顧客情報の流出は一切ないとしています。

楽天証券 「お客様の情報・資産は一切、流出しておりません。フィッシング詐欺が増加していることは検知しており事実です。今回、特にフィッシングメールが巧妙になっており、フィッシングにあったこと自体をご認識されていない方も多いと考えております」

 楽天証券は不審なメールのURLから情報を入力してしまうフィッシング詐欺が原因だとしています。しかし中には「フィッシング詐欺には引っかかっていない」と主張する声もありました。

被害者男性(50代) 「楽天証券のメールはいっぱい来るんですけど、開いたことない。さすがにメールからリンクを踏んで、暗証番号まで入れることは絶対ない」

 今回、番組は5人の不正アクセスを受けた人を取材しましたが、全員がフィッシング詐欺には引っかかっていないと主張しました。

 今後の対応について、楽天証券は…。

楽天証券 「同様の被害を防ぐためにも、いま一度、ご自身のパスワードの変更、ID、パスワードに加えた二要素認証機能の利用、疑わしいメールには従わず、当社ウェブサイトの確認やお問い合せを行うなどの対策をいただけますと幸いです」

(「グッド!モーニング」2025年3月22日放送分より)

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