話題株ピックアップ【昼刊】:センコーHD、ネットプロ、ゲンキGDC

センコーHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■センコーHD <9069>  1,978円  +233 円 (+13.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ  センコーグループホールディングス<9069>が大口の買い注文に商いが成立せず、カイ気配スタート。5月28日につけた年初来高値1836円を気配値のまま上抜き新値圏に突入する勢いをみせている。アジアへの長期投資を主眼とする米アクティビストのダルトン インベストメンツが4日付で関東財務局に提出した大量保有報告書によると、ダルトンのセンコーHD株式保有比率は5.01%となり、新たに5%を超過したことが分かった。保有目的として「発行者の株価が過小評価されており魅力的な投資機会であると考えて、発行者の株式を取得し長期的に保有する」としており、センコーHDの中長期的な株価水準訂正に対する期待が投資資金の攻勢を誘っている。

■ネットプロ <7383>  582円  +57 円 (+10.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位

 ネットプロテクションズホールディングス<7383>は大幅高で年初来高値を更新。SMBC日興証券が4日付で目標株価を460円から650円へ引き上げており、これが材料視されている。投資評価は最上位の「1(アウトパフォーム)」を継続した。同証券によると、「atone(アトネ)」主導のB2C再成長と順調な拡大を続けるB2Bを背景に、今後も利益拡大フェーズが期待できると評価。

■ゲンキGDC <9828>  4,085円  +245 円 (+6.4%)  11:30現在

 Genki Global Dining Concepts<9828>が大幅高となっている。同社は4日、5月度の月次売上高(速報値)を公表。既存店売上高は前年同月比10.4%増となり、伸び率が前月の5.6%から拡大していることが好感されているようだ。既存店の客数が同3.1%増と前月の0.4%減からプラスに転じたことや、客単価が同7.1%増と前月の6.0%増から伸びたことが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同13.3%増(前月は8.6%増)だった。

■オイシックス・ラ・大地 <3182>  1,680円  +79 円 (+4.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位

 オイシックス・ラ・大地<3182>が大幅続伸している。5日、同社とNSGグループ(新潟市中央区)による新潟フードテックタウン構想などがメンバーとして参画する新潟県と長野県の産学官金連携「REGIONAL NEXUS HUB」に関し、内閣府が進める「スタートアップ・エコシステム拠点都市」において、スタートアップ・エコシステムの中核的拠点として正式に採用されたと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。オイシックスは昨年から新潟において、食領域のスタートアップ・エコシステムの構築に着手していたが、今回の採択を機に産学官金連携を更に推し進め、関連事業の展開を加速させる方針。REGIONAL NEXUS HUBでは地域資源のイノベーション融合とともに、グローバルに展開する企業の創出を目指している。

■アドバンテスト <6857>  7,759円  +342 円 (+4.6%)  11:30現在

 アドバンテスト<6857>が目先筋の売り物をこなして3日続伸。同社株は半導体主力銘柄の中では直近で最も強い足を示している。前日の米国株市場ではNYダウは5日ぶりに反落したものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は上値指向を継続した。米半導体大手エヌビディア<NVDA>が頑強な値動きを維持し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3連騰でフシ目の5000大台を回復した。エヌビディアのGPU向けに半導体検査装置を納入するアドテストにも海外筋とみられる買いが観測されている。

■SGホールディングス <9143>  1,479円  +46.5 円 (+3.3%)  11:30現在

 SGホールディングス<9143>が急反発。ヤマトホールディングス<9064>が堅調に推移している。この日、日本郵政<6178>傘下の日本郵便について、国土交通省が月内にも自動車貨物運送の事業許可を取り消す方針を固めたと国内メディアが相次いで報じた。運転手への点呼が適切に行われていなかった問題を受け、国交省は立ち入り検査を実施。貨物自動車運送事業法違反に当たると認定したという。日本郵便の輸送力が落ち込んだ場合に、佐川急便やヤマト運輸への代替需要が拡大するとの思惑をもとに、SGHDとヤマトHDを物色する姿勢が強まったようだ。

■協和キリン <4151>  2,451円  +68.5 円 (+2.9%)  11:30現在

 協和キリン<4151>は9日続伸。SMBC日興証券が4日付で投資評価を「2」から「1」へ、目標株価を2600円から2900円へ引き上げたことが材料視されている。同証券によると、アトピー薬成功で継続成長と予想。アトピー性皮膚炎治療薬「rocatinlimab」のPh3成功と急性骨髄性白血病(AML)治療薬「ziftomenib」の承認申請を加味したという。

■アストロHD <186A>  717円  +20 円 (+2.9%)  11:30現在

 アストロスケールホールディングス<186A>は小動き。4日取引終了後、英国子会社がデブリ除去衛星「ELSA-M(エルサ・エム)」の開発で、機体の詳細設計審査を成功裏に完了したと発表した。同衛星は2026年の打ち上げを予定している。捕獲や除去を可能にするインターフェイスを搭載した衛星を対象とした、衛星運用終了時の除去を行うEOL(End of Life)サービスとして世界初のミッションという。

■オンワード <8016>  573円  +10 円 (+1.8%)  11:30現在

 オンワードホールディングス<8016>はしっかり。4日取引終了後、5月度の月次売り上げ概況を発表。既存店売り上げ(合計)は前年同月比2.8%増だった。レディースのジャケットやパンツなどの販売が好調に推移した。昨年10月から新たに連結対象となったウィゴーの実績を含めたことにより、全店ベースでは同29.5%増となった。

■日本郵政 <6178>  1,368円  -39.5 円 (-2.8%)  11:30現在

 日本郵政<6178>が反落。国内メディアがこの日、日本郵政傘下の日本郵便に関し、国土交通省が自動車貨物運送の事業許可を取り消す方針を固めたと報じた。宅配便や郵便事業の収益に及ぼす悪影響を警戒した売りが膨らんだようだ。報道によると、日本郵便において運転手に対し業務前に酒気帯びの有無などを確認する法定点呼を一部郵便局で行われていなかったことが発覚。その後の国交省の調査で、記録の改ざんなどが多数確認されたという。

■任天堂 <7974>  12,005円  -85 円 (-0.7%)  11:30現在

 任天堂<7974>が軟調。同社の新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ2」が5日に発売された。事前の抽選販売の状況などを踏まえ、販売が好調に推移するとの期待感が膨らんでいる。一方で、発売日前に同社株は先回り的な買いが入り水準を切り上げていた。いったん好材料出尽くしとの受け止めもあり、目先の利益を確定するための売りに押されたようだ。

■農業総合研究所 <3541>  407円  +34 円 (+9.1%)  11:30現在

 農業総合研究所<3541>が急反発した。同社は5日午前11時、クボタ<6326>と連携協定を締結したと発表。これを材料視した買い注文が集まった。クボタや同社のパートナーが保有する農業機械をシェア利用できるサービスにおいて、農業総研との連携によるシェアリングステーションを埼玉県深谷市の農業総研の集荷場に設置した。農機シェアリング事業での協業を進めるほか、農産物の「おいしさ」を伝える新指標も検討し、農業の持続的な発展につなげる。

■AeroEdge <7409>  3,070円  +236 円 (+8.3%)  11:30現在

 AeroEdge<7409>が急伸。3000円の大台に乗せて年初来高値を連日で更新した。米ブルームバーグ通信が4日、中国が来月にも欧州エアバス製の航空機を数百機規模で発注することを検討している、と報じた。その後、この報道を各メディアがピックアップする形で伝えている。エアロエッジは、エアバスの「A320neo」などに搭載されるLEAPエンジンに採用されるチタンアルミ製低圧タービンブレードの量産と販売を主要事業としている。報道通り中国が欧州エアバスに機体発注を行った場合、エアロエッジが供給する部品の生産量が拡大するとの思惑から、買いが入ったようだ。 ●ストップ高銘柄

 エス・サイエンス <5721>  112円  +30 円 (+36.6%) ストップ高   11:30現在

 EduLab <4427>  437円  +80 円 (+22.4%) ストップ高   11:30現在  学びエイド <184A>  715円  +100 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在  以上、3銘柄 ●ストップ安銘柄  なし 株探ニュース

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