DOGE、マスク氏退任後「リーダー不在」 存続に不透明感

 6月4日、米実業家のイーロン・マスク氏(写真)が発案し、連邦政府の大規模な職員削減とコストカットを急ピッチで進め混乱を巻き起こした政府効率化省(DOGE)は、マスク氏とその補佐役が退任した現在、事実上リーダー不在の状態であることが、議会で開かれた公聴会で明らかになった。写真は5月、ワシントンのホワイトハウスで撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)

[ワシントン 4日 ロイター] - 米実業家のイーロン・マスク氏が発案し、連邦政府の大規模な職員削減とコストカットを急ピッチで進め混乱を巻き起こした政府効率化省(DOGE)は、マスク氏とその補佐役が退任した現在、事実上リーダー不在の状態であることが4日、議会で開かれた公聴会で明らかになった。

行政管理予算局(OMB)のボート局長は公聴会で、DOGEに新たなリーダーシップを確立するための努力が進められているものの、現時点ではDOGEの一般スタッフが政権に対応している状態と述べた。

「政権のDOGE担当者とコンサルタントが基本的にDOGEを支配している」とし「リーダーシップを確立している最中」と説明した。

マスク氏は先週、トランプ政権における特別政府職員としての役割を終え退任すると発表。ボート氏の発言で、DOGEの将来とコスト削減への取り組みを巡る不確実性に拍車がかかった格好だ。 もっと見る

ホワイトハウスは、マスク氏が不在でもDOGEの任務は継続するとの姿勢を示している。ただ、政権内部にはDOGEを嫌っている者もいるとされ、DOGEがマスク氏抜きで生き残れるかどうかは不明だ。

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