アリババ、「感情を読める」AI新モデルを発表―ChatGPTに対抗
Luz Ding
- 新モデル「R1-Omni」、動画内の人物の心理状態を推測
- DeepSeekの台頭受け、アリババはAIツール次々発表―業界主導狙う
中国アリババグループは、感情を読めるという新しい人工知能(AI)モデルを発表した。「心の知能指数(EQ)」が進化したとされる米オープンAIの「ChatGPT(チャットGPT)」の最新モデルに対抗しようとする試みだ。
アリババの研究者はデモンストレーションで、新しいオープンソースモデルの「R1-Omni」が動画内の人物の心理状態を推測しつつ、同時にその人物の服装や環境の説明も提供できることを示した。このモデルは、同社の別のオープンソースモデル「HumanOmni」の改良版だ。
中国のAIスタートアップDeepSeek(ディープシーク)の台頭を受け、アリババは同分野での主導的地位を確立する取り組みを加速し、複数の分野でAIツールやアプリを次々と発表している。
サンフランシスコを拠点とするオープンAIは、今年初めに大規模言語モデル「GPT-4.5」をリリースした。同社によると、このモデルはユーザーが入力した文章から得られる微妙なヒントをより正確に把握し、それに応答できる。ただ、このモデルは月額200ドル(約3万円)の有料プランユーザーだけが利用できる。
原題:Alibaba Releases Emotional Intelligence Model To Rival ChatGPT(抜粋)
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