Nothingが新スマホ「Phone (3a)」発売、楽天モバイルが限定色を独占販売 5万4800円から
Phone (3a)は、グローバルでは3月にPhone (3a)シリーズという形で発表されている。Phone (3a)の他、ペリスコープ望遠レンズを搭載した「Phone (3a) Pro」もあるが、日本ではPhone (3a)のみを展開する。 カラーバリエーションはホワイトとブラックが基本色で、他に楽天モバイルのみで取り扱うブルーがある。販路は楽天モバイルの他、Nothingのオンラインストアや量販店など一般チャネルが含まれる。MVNOではIIJmioの取り扱いが発表されている。 外観はこれまでのデザインを踏襲しながら、背面パネルを従来のアクリルから硬質なガラスに変更した。また、カメラが2眼から3眼になった。プロセッサはQualcommのSnapdragon 7s Gen 3を採用。従来のMediaTek製プロセッサから変更した理由について黒住氏は「AIによって、プロセスパワー、オンデバイスのプロセスパワーが非常に必要になった。カメラもよくなった。5Gの負荷がかなり多くなってきて、ネットワークの安定性も考慮した」と説明する。 「CPUやGPUだけではなく、AIを含めたオンデバイスの処理が圧倒的によくなっている。もちろん、通信キャリアさんのQualcommさんに対する信頼性は非常に高いものがある」(黒住氏) デザインについては、「2眼から3眼へと大きく変わったカメラをどうやって統合するか」が課題だったという。その部分では、日本の文化や意匠、独特なタイポグラフィ、フォントをかなり参考にしているという。「3カメラだけが突出してしまうかもしれないところ、3カメラを強調して存在感を残しつつも、しっかりとNothingのデザインランゲージに融合できた」と語った。もちろん、通知やカメラのセルフタイマーなどで光る背面のライト「Glyph Interface」も健在だ。 ディスプレイは6.77型有機ELディスプレイを採用し、Phone (2a)の6.7型から若干大きくなっている。その関係でサイズもやや大きくなったが、厚みは0.1mm薄くなっている。「ガラスを使うことで、若干コーナーがシャープになっている。全体がフラットになったが薄くなっているので、非常に持ち心地のいいプロダクトに仕上がった」と黒住氏は自信を見せる。 Nothing史上、最も大きく明るいディスプレイで、輝度は最大3000ニト、120Hzのアダプティブリフレッシュレートに対応する。バッテリーは5000mAhで前モデルと同じだが、プロセッサやNothing OSとの最適化でバッテリーの持ちは「体感的に長くなっている」とのこと。50Wの急速充電も可能だ。IP64の防塵(じん)・防滴性能を備え、おサイフケータイとeSIMにも対応している。 Phone (3a)は、「いろいろとユニークな特徴を持っているが、価格帯も相まって非常に優れたオールラウンダーになっていると思う」と黒住氏はアピールした。