AI巡る期待で中国株買い-香港H株指数、3年ぶり高値

Bloomberg News

  • H株指数は4.1%高、22年2月以来の高値-CSI300指数も上昇
  • テクノロジー銘柄の勢いが3月まで市場を主導する可能性

香港市場で取引されている中国株が14日の取引で大きく買われた。人工知能(AI)分野での中国の台頭が市場見通しに対する楽観論を後押ししている。

  香港上場の本土銘柄から成るハンセン中国企業株(H株)指数は4.1%高で引け、2022年2月以来の高値を付けた。

  アリババグループ小米、テンセント・ホールディングス(騰訊)の上げが目立った。中国本土株の指標CSI300指数は0.9%上昇した。

  ここ数年出遅れていた中国株だが、世界的なAIブームに急速に追い付きつつある。

  中国のAIスタートアップDeepSeek(ディープシーク)の優れた能力は、この分野で中国が成長する可能性を過小評価していた投資家たちに警鐘を鳴らし、低迷していた株式相場の広範な再評価につながった。

  「DeepSeekの発表は中国が新しい生産力とテクノロジー自立の目標において進歩していることを反映している」とブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のストラテジスト、マービン・チェン氏は指摘し、「テクノロジー銘柄の勢いが3月まで市場を主導する可能性がある」と述べた。

  同氏は、3月には人民政治協商会議(政協)と全国人民代表大会(全人代、国会に相当)や企業の利益が次のけん引役として注目を集めるとみている。

原題:AI Hype Supercharges Chinese Stocks to a Three-Year High (抜粋)

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