iPhoneユーザーも使ったら驚く「Galaxy S25」シリーズに搭載された最新AIの衝撃度
ここからは、日本で発売されている2モデルの違いについて見ていこう。わかりやすいのは、本体、ディスプレイサイズの差だ。 Galaxy S25は、約6.2インチディスプレイを搭載し、本体サイズは約147×71×7.2mm、質量は約162g。ディスプレイサイズはiPhone 16とほぼ変わらない程度ですが、かなり薄く、軽いデザインになっているため、握り心地は抜群。ストレスなく使用できる。 特に近年は、スマホの大画面化が進んでおり、コンパクトなハイエンドモデルは数が少ない。高性能と持ちやすさを両立しているという意味でも、Galaxy S25の存在意義は非常に大きいものだと感じる。 Galaxy S25 Ultraは、約6.9インチディスプレイを搭載し、本体サイズは約163×78×8.2mm、質量は約218gとなる。流行に乗っ取った、大画面ハイエンドモデルで、本体に格納されたSペンでの手書き入力も快適。前機種と比較すると、薄型軽量化されており、見た目ほどのヘビーさは感じない。 どちらが扱いやすいかと聞かれれば、コンパクトなGalaxy S25に軍配が上がるが、動画視聴やゲームなど、大画面ならではの迫力が出せるのは、Galaxy S25 Ultraの魅力。スマホの使い方によって適したモデルは変わるので、よく吟味して選んでほしい。
Galaxy Sシリーズといえば、強力なカメラも武器の1つ。高レベルな写真、動画の撮影に、AI機能が加わることで、ユニークな体験ができるようになっている。 Galaxy S25は、広角5000万画素、超広角約1200万画素、望遠約1000万画素(光学3倍)の3眼構成。Galaxy S25 Ultraは、広角約2億画素、超広角約5000万画素、望遠約5000万画素(光学5倍)、望遠約1000万画素(光学3倍)となる。スペック上は、どこを切り取っても、Galaxy S25 Ultraが、上位モデルにふさわしい構成というわけだ。 とはいえ、Galaxyシリーズは、AIによる補正力がかなり強く、広角、超広角、光学3倍望遠で撮影した際の仕上がりには、極端な違いを感じない。Galaxy Sシリーズらしく、簡単に〝映える〟写真が撮影できる。 明確に違いが出るのが、望遠カメラを使うシーン。Galaxy S25 Ultraでは光学5倍ズームの撮影ができ、デジタルズームは最大100倍となる。100倍ズームでは、さすがに画質の劣化が見られるが、何を撮影しているのか程度であれば、しっかりと認識できる。 もちろん、100倍ズームを使用するシーンはめったにないが、機能の魅せ方としては面白い。20倍、30倍程度のズームは、劣化も控えめで、意外と使用するシーンもあるので、多様なシーンに対応できる、万能カメラスマホとして、非常に優秀だ。 新しいAI機能として紹介したいのが、動画撮影時に利用できる、オーディオ消しゴム機能。撮影後に音声、風、自然、人込み、ノイズといった分類ごとに音を抽出し、それぞれを増強、低減できるというもの。これまでPCや専用アプリを使わないと難しかった編集が、デフォルトの写真アプリから行えるというわけだ。 また、Expert RAWモードでの写真撮影は、仮想的に絞り値を調節する機能が搭載されている。消しゴムマジック機能や、オブジェクトのサイズを調節、画像の欠けを補修する機能など、これまで搭載されていた機能も、よりスムーズに動くように進化しており、写真を撮る、編集すると、2段階で楽しめるようになっている。 後編では、日本にも上陸する独自の決済サービスである「Samsung Wallet」の特徴や使用感を紹介していく。 取材・文/佐藤文彦
@DIME編集部