小森飛絢が公式戦3戦連発!前半負傷交代も浦和を3連勝に導く! 名古屋は3連敗で降格圏と勝ち点4差に
J1リーグは16日、第26節を各地で行い、浦和レッズが名古屋グランパスを2-1で破った。今夏千葉から加入したFW小森飛絢が公式戦3戦連発となる先制ゴールを決め、公式戦3連勝に導いた。一方の名古屋はJ1リーグ戦3連敗となり、降格圏との勝ち点差が4に縮まった。
45,652人の大観衆が詰めかけたお盆の一戦。浦和は前節・横浜FC戦(◯2-1)と同じスターティングイレブンを起用し、加入後5試合4ゴールの小森が1トップで先発した。対する名古屋はMF森島司が累積警告で出場停止となり、MF椎橋慧也が2試合ぶりの先発復帰。システムを3-5-2に戻した。[スタメン&布陣]
試合は前半7分、浦和がさっそく先手を取った。右サイドで獲得したFKを短くつなぎ、MFマテウス・サヴィオが強引な突破でゴール前に切れ込むと、ラストパスを受けたのは小森。ペナルティエリア外で相手との間合いを測り、左足を鋭く振ると、DF三國ケネディエブスに当たったボールがゴール左隅に吸い込まれた。小森は前節の2ゴールに続いて2戦連発。先発試合では第21節・湘南戦(◯4-1)から3試合連続の固め取りとなった。
一方の名古屋は前半10分、GKピサノアレックス幸冬堀尾を起点にDF佐藤瑶大が左サイドを持ち上がり、ロングフィードを配球。これは浦和守備陣に跳ね返されたが、MF和泉竜司が拾って右サイドに送ると、オーバーラップしてきた高校3年生の18歳MF森壮一朗がゴール前に折り返す。だが、これは味方に通らずブロックされ、最初のチャンスを逃した。
さらに名古屋は前半26分、相手にプレッシャーをかけたところで佐藤がヘディングで跳ね返すと、左サイドに流れた和泉がファーサイドにクロスを供給。そこに走り込んだ森が折り返し、FWキャスパー・ユンカーがゴール前で決定機を迎えた。だが、ユンカーのシュートは力なくGK西川周作に阻まれ、得点には至らなかった。
名古屋のマンツーマンに対して劣勢が続く浦和は前半28分、序盤から接触プレーが続いていた小森が右膝を痛め、負傷交代。MF松本泰志がトップ下に投入され、M・サヴィオが左サイド、FW松尾佑介が1トップに回った。すると同32分、浦和はまたもFKのリスタートから追加点。右サイドで名古屋のプレッシングを金子が剥がし、バイタルエリアを横断したパスを送ると、そこに走り込んだM・サヴィオが右足ダイレクトでゴール右隅に突き刺した。
2点ビハインドとなった名古屋は前半42分、右サイドから攻め込んで相手を押し込むと、DF原輝綺のクロスにユンカーが頭で合わせるも、枠を捉えられない。一方の浦和は同45分、右のショートコーナーから金子がクロスを送ると、ファーサイドでDFダニーロ・ボザが頭で合わせたが、こちらも枠を外れ、ハーフタイムを迎えた。
後半は名古屋が勢いよく攻め込み、3分にさっそくチャンスを創出。分厚い波状攻撃からユンカーが左足を振り抜いたが、大きく枠を外れた。対する浦和は同9分から金子、松尾が立て続けにシュートチャンスを迎えるも、いずれもピサノのセーブに阻まれた。名古屋は後半18分、東京Vから加入したFW木村勇大をFW山岸祐也に代わって投入。すると同21分、名古屋はMF稲垣祥の浮き球パスを木村がフリックし、左ポケットをMF中山克広が抜け出すと、マイナス方向へのクロスにDF原輝綺が走り込み、ミドルレンジから右足を振り抜く。豪快なボレーシュートがゴール右隅に突き刺さり、ついに1点を返した。
一方の浦和は後半26分、金子が相手を引きつけながらカウンターを仕掛け、ラストパスが松尾に入ったが、フリーで放った左足シュートはピサノの正面。名古屋は同38分、またも左サイド攻撃から木村が決定機を迎えるも、シュートは完璧な寄せを見せた西川に阻まれた。その後は名古屋がハイボールを使って攻勢を仕掛けたが、浦和守備陣が危なげなくシャットアウト。浦和がJ1リーグ戦連勝を果たした。 (取材・文 竹内達也)●2025シーズンJリーグ特集▶話題沸騰!『ヤーレンズの一生ボケても怒られないサッカーの話』好評配信中