備蓄米 一部のスーパーで販売開始 どこで?いくら?都内取材で発見
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政府が放出した備蓄米の販売が先週末から一部のスーパーで始まった。備蓄米は、どこで、いくらで売っているのだろうか。
■備蓄米の販売が一部のスーパーで開始
政府が放出した備蓄米の販売が一部のスーパーで始まった。SNSにも備蓄米が店頭に並んでいたという投稿が相次いだ。
「なんか少し安めの米があったんだけど、コレかな?備蓄米?」
値段は5キロ3000円台で販売。なかには売り切れた店舗もある。
備蓄米の販売開始について、話を聞いた街の人全員が「備蓄米を見たことがない」と答えた。
実際に番組スタッフが勝どき駅周辺の半径500メートルのスーパーを回ってみると、備蓄米はなかなか見当たらず、5軒目のスーパーでようやく備蓄米が売られていた。パッケージには備蓄米の表記はなく、1家族1点限りで、5キロ税込み3651円で販売されていた。
番組が販売元に確認したところ、この銘柄で先月28日以降に販売されたものは備蓄米を使用しているという。
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■6軒目で備蓄米発見 銘柄米より1000円安消費経済アナリストの渡辺広明さんは先月28日、横浜市のスーパーで備蓄米を購入した。
「こちらに複数原料米と書いてある。精米日も3月下旬と書いてあるので、それで判断しました。税抜きで3380円(税込み3650円)。1家族1つまでという形なので1個しか買えなかったです」
スーパーで売られていた一般的なコメは5000円台が多かったというが、備蓄米は1000円以上安くなっていた。
渡辺さんが備蓄米を買ったスーパーでは、およそ1時間に4袋ほどが売れていたという。
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■ローカルスーパーは苦肉のコメ特売…20分で完売一方、埼玉県のスーパーでは一般的な銘柄米は売っているが、備蓄米は売っていない。
備蓄米は大手スーパーで販売されているとみられ、このローカルスーパーでは、今後も備蓄米が入ってくる予定はないという。
埼玉県産の彩のかがやきは5キロ税込み4418円で、茨城県産のこしひかりは税込み4634円と依然高止まりが続いている。
コメの購入を決めた男性は…。
「本当は(税込み5282円のゆめぴりかを)買いたかったの。でも値段が500円ぐらい違うでしょ。しょうがないから、あきたこまち」
コメの値段を見て諦めて帰る客も多いなか、この日、スーパーが行ったのは地元、埼玉県産のコメを5キロ税込み3986円で数量限定の特別販売。
20袋用意したが、わずか20分で完売した。
去年の秋以降も高騰し続けるコメの価格。一部の大手スーパーで備蓄米の販売が始まったことについては…。
農水省はコメの価格高騰の要因としていた流通上のいわゆる「消えたコメ」について、およそ1600の生産者や卸売業者などに対して調査。
生産者、卸売業者、小売り業者などで前年よりコメの在庫が積み増され、その量は19万トンに上るとした。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年4月1日放送分より)