なんとプライムデーで5.5万円! GMKtecの手のひらサイズPC「Nucbox K6」は想定以上の性能で良いぞ
Amazonではすっかりおなじみとなっている中華ブランドのミニPC群。搭載されているスペックのわりに安価とあって、ここ数年で知名度と人気が急上昇している。
Dellなどの世界的なPCブランドや、PCパーツショップのBTO Pブランドと比べると、サポートや品質などに不安は残るが、コストパフォーマンスの面では、かなり惹かれるものがある。
なかでも、大手PCブランドでは選択肢自体がほとんどない、手のひらサイズのミニPC(Nuc)を数多くラインアップしているのが大きな魅力。そんな中華ミニPCブランドのなかから、筆者が購入してみたのが、香港に隣接する深センに本社があるGMKtecだ。
GMKtecのウェブサイト。日本語も用意され、直接購入できる
GMKtecはAmaoznと楽天市場での直販(GMKtec-JP)のほかに、国内販売代理店のリンクスインターナショナル扱いのモデルがヨドバシカメラなどの量販店に並んでいる。
楽天市場でも購入可能。おなじみの「お買い物マラソン」など、ポイント還元を受けられる
購入したのは、8コア/16スレッドのAMDモバイルプロセッサー「Ryzen 7 7840HS」をベースにしたミニPC「Nucbox K6」になる。購入するに至った大きな理由は、そのコンパクト性とAmazonのタイムセールなど6万円を切ることがある。
幅、奥行きともに約13cmのGMKtec製ミニPC「Nucbox」シリーズ。「Nucbox K6」はモバイルRyzenを搭載している
14日までのプライムデーでは、超お買い得な5万4279円だ。このチャンスを逃すのはもったいないぞ
■Amazon.co.jpで購入
「Nucbox K6」のコスパのキモとなるのが、採用プロセッサーの「Ryzen 7 7840HS」だ。AMDモバイルRyzenとしては、2023年1月に発表された「Ryzen 7040」シリーズに属している。
「Ryzen 7040」シリーズとの間には、すでに最新ハイエンドモバイルプロセッサー「Ryzen AI」のほか、「Ryzen/Ryzen PRO 200」、「Ryzen 9000」「Ryzen 8000」シリーズが存在しているが、CPU性能の根幹となるアークテクチャーは、「Ryzen/Ryzen PRO 200」にも採用されている「Zen 4」なので、その性能に不安はないといえる。
そのうえ、プロセッサーが内蔵しているグラフィック(iGPU)機能は、内蔵としては高い性能を持っている「Radeon 780M」を採用しているのも、購入を後押ししたポイントだ。
5.1GHz動作のプロセッサー「Ryzen 7 7840HS」と「Radeon 780M」のグラフィック機能で、4K解像度でのさまざまな作業やウェブ動画の視聴、軽いゲームプレイまでを狙えるスペックとなっている。
魅力的と言える部分だけでなく、「安かろう悪かろう」と心配になる面も含めて、徹底チェックしてみた。
コンパクトな筐体に、Ryzen 7 7840HSとRadeon 780Mを搭載し、最安5万円台という価格はPC自作派からみても非常に惹かれるのだ
触ってわかるGMKtec「Nucbox K6」のアレコレ
「Nucbox K6」の決め手は、Ryzen 7 7840HSとRadeon 780Mに、DDR5-5600駆動の16GBメインメモリー、PCIe4.0×4対応の容量1TB SSDといった主幹パーツなのだが、そのほかの魅力もかなり高い。まずはスペックの良き点をあげていこう。
1つ目がネットワーク周り。最新無線LAN規格のWi-Fi 7には残念ながら非対応だが、6GHz帯を利用できるWi-Fi 6Eが搭載されている。160MHz幅に対応するWi-Fiルーターを組み合わせることで、ギガビットを大きく超える2402Mbpsでのワイヤレス通信が可能になっている。
さらに有線LANも、2.5ギガビットLANを備えている。ギガビットLANの2.5倍高速で、対応ハブもリーズナブルと導入ハードルがグッと下がっている。普段使いではあまり影響しないが、LANポートを2基装備しているのも個人的には好印象。NAS化した際など、2基を束ねて通信速度向上を狙うことも可能だ。
Realtel製LANチップと、AMD環境向けWi-Fi6EチップのMediaTek製RZ616が搭載されている。ともに定番チップなので安心だ
2つ目はストレージの拡張性で、今主流となっているPCIe4.0×4接続に対応するM.2 SSDを1台拡張可能になっている点だ。必要に応じて拡張できるのがうれしい。
GMKtecに確認したところ、SSDの増設やメモリーの追加など、パーツ換装のために本体内部を触っても保証は受けられるとのこと。当然、自身で増設、換装したパーツの動作を保証するものではないが、PC内部にアクセス=メーカー保証消失(物理破損がない状態)ではないのはうれしいところだ。
手順を間違えなければ、M.2拡張スロットとメモリースロットにアクセスするのは難しくない