2025年版 自動車専門誌が選ぶ、コスパの高いスポーツカー 10選 まだ「お手頃」に楽しめるのは?
走行性能、デザイン、実用性など、さまざまな観点からAUTOCAR英国編集部が選ぶコストパフォーマンスに優れたスポーツカーを10台紹介する。
道路を走るSUVの数が増え続ける中、運転の楽しいクルマを見つけることは、かつてほど簡単ではなくなっている。
現在販売されているものの中から、コストパフォーマンスに優れたスポーツカーを10台厳選する。現実的な予算でスポーツカーを見つけることは特に難しいが、今回はできる限り予算を抑えながらも、素晴らしいドライブを楽しめるクルマをリストアップした。
手頃な価格と言えるクルマは以前ほど多くはなく、インフレが進む現代においては手が出ないものも多いかもしれない。それでも、購入して大切に乗り続けたいと思うようなクルマは確かに存在する。
その中には、ミドシップエンジンの2シーター、フロントエンジンのロードスター、大排気量のマッスルカー、ライトウェイトスペシャルなど、素晴らしいスポーツカーもいくつかある。
今回取り上げているモデルには、基本的に5万ポンド(約990万円)以下で販売され、いつでも何度でもドライブを楽しむことができるという共通点がある。日常的な移動手段としても十分使えるが、一部のモデルは、真に熱狂的なエンスージアストにしか受け入れられないだろう。
AUTOCAR英国編集部の一番のおすすめは、アルピーヌA110だ。現在市販されているクルマの中で最も魅力的でダイナミック、そして夢中になれるクルマの1つである。その詳しい理由は本文を読んで確かめてほしい。その他のモデルについても解説している。
(翻訳者注:各モデルの装備や価格は英国仕様に準じます。トヨタGR86など、英国市場から撤退、あるいは未導入のモデルについては取り上げていません。)
1. アルピーヌA110
デザイン:8点 インテリア:7点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:10点 コスト:8点 長所:公道でもサーキットでも走りやすい 圧倒的な個性 完璧に仕上げられたレトロデザイン 短所:シャシーほどステアリングは素晴らしいとは言えない 車内のコンポーネントに物足りなさを感じる
最大の特徴:ハンドリング
アルピーヌA110のドライビング・エクスペリエンスは、ターボチャージャーによる荒々しいトルクから、没入感のある安定性と華麗なハンドリングまで、すべてが「楽しさ」に溢れている。
1. アルピーヌA110「A110は、速く、機敏で、情熱的、そして究極的には親しみやすいクルマだ。5つ星を付けるにふさわしい」 ――リチャード・レーン、ロードテスト副編集長
ライバルにはない旅の楽しさを実現し、とても愉快なドライビングダイナミクスを誇っている。
標準モデルのA110は2017年に登場し、評論家とオーナーの両方から熱狂的な歓迎を受けた。続いて登場したアルピーヌA110 Sは、最高出力292ps(その後300psにパワーアップ)を発揮し、サスペンションとブレーキも強化されている。
豪華なレジェンドGTなど、さまざまな特別仕様車が発売され、現在ではA110 Rが最上位モデルとなっている。しかし、繊細なバランス、グリップ力、姿勢制御を備えたエントリーモデルのA110を凌ぐものは、まだ出てきていない。
手頃な価格のスポーツカーの中でも、これほどまでにドライビングを追求し、またこれほど優れた性能を発揮するクルマは、めったにない。
画像 クラシックな姿の最新モデル! 英国流軽量スポーツカー【モーガン・スーパー3とケータハム・セブンを詳しく見る】 全44枚
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デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:10点 コスト:8点 長所:素晴らしいハンドリング 非常に快適 優れたパフォーマンス 短所:比較的高価 騒音 発売から10年近く経っている
最大の特徴:日常的な使い勝手の良さ
ポルシェ718は依然として、市販のミドシップスポーツカーの中でも群を抜いて完成度の高いクルマだ。
2. ポルシェ718「このクルマの能力は、基礎部分をしっかりと固めようとしたエンジニアたちの努力によって、さらに高まっている」 ――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者
4気筒エンジンでも6気筒エンジンでも、ボクスターとケイマンは常に優れた性能を誇ってきた。今もなお、その優位性は健在だ。
上級モデルのGTS、GT4、スパイダーに搭載されている自然吸気のフラット6エンジンも忘れてはならない。992型911に搭載されている3.0Lエンジンを4.0Lに拡大し、ターボを外したもので、あらゆる点で素晴らしいエンジンだ。
ボクスターとケイマンは実用性が高く、4気筒エンジンでも魅力的なドライビングと十分な速さを持つ。
あらゆる要素を網羅した718を凌ぐには、類まれな輝きを放つルマが必要だろう。
3. アリエル・アトム4
デザイン:10点 インテリア:9点 パフォーマンス:10点 乗り心地とハンドリング:10点 コスト:10点 長所:猛烈な速さ オンロードでの安定した走り 4気筒ターボが個性を引き立てる
短所:ロータス・セブンなどに比べて実用性に欠ける ブレーキペダルの感触を改善すべき
最大の特徴:ドライバーとクルマの一体感純粋に楽しむためのクルマに5万ポンド(約990万円)の予算を使えるなら、その欲求を最もダイレクトに満たしてくれるアリエル・アトム4を見逃すわけにはいかない。
3. アリエル・アトム4「アトムは、公道とサーキットの両方で圧倒的な楽しみを味わえる、個性的なダイナミクスを備えている。多くの競合車種が両方をこなせない中、これは特筆すべき点だ」 ――リチャード・レーン、ロードテスト副編集長
この軽量2シーターは、バイク、クルマ、そしてチューブ状の珍品が融合したような1台だ。ドライバーに高い集中力を要求する一方で、素晴らしい走りと個性で楽しませてくれる。
アトムはAUTOCAR英国編集部のお気に入りの軽量スポーツカーであり、本質的なポイントに焦点を絞っている。フロントガラスはオプションで、付けない場合はヘルメット装着が必須だ。
最大の魅力は、その驚異的なスピードと、他に類を見ない刺激だ。600kg強の車体に搭載されたホンダ製の4気筒ターボエンジンは、要望次第で最大355psまでパワーアップすることができる。
もちろん、アトムの魅力はスーパーバイクを凌ぐ加速力だけにとどまらない。シャシーは独自の調整機構を備え、サーキットだけでなく、起伏のある曲がりくねった郊外道路でも、同じようにスムーズに走ることができる。
サーキットでアトムに乗り込み、その性能を最大限に引き出すことは、現代のスポーツカーではほとんど不可能な挑戦だ。
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デザイン:10点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:8点 長所:軽快なパフォーマンス バランスのとれた、魅力的なハンドリング 優れたパッケージ
短所:同クラスのホットハッチほど速くない 軽すぎるステアリング 車内のエルゴノミクスが不十分
最大の特徴:圧倒的なコストパフォーマンスこの4代目マツダMX-5(日本名:ロードスター)は、すべての点において先代モデルを凌駕している。全長は短く、車体は軽く、車内はよくできており、そのレイアウトも改善された。シャープなデザインながら、依然として親しみやすく、過度な派手さはない。さらに、これまで以上に速く、燃費効率が良く、運転の楽しさも向上している。
4. マツダMX-5「不必要な複雑さを排除し、軽量でマニュアル・トランスミッションを装備したMX-5は、軽快なコーナリングを実現し、新鮮な風を感じさせてくれる」 ――リチャード・レーン、ロードテスト副編集長
2018年、マツダの象徴的なスポーツカーがモデルチェンジした。最大の変更点は、出力を23ps高めた2.0Lエンジンの採用(欧州仕様)だ。また、エルゴノミクス(人間工学)上の欠点であったステアリングコラムのテレスコピック調整機能も導入された。
エントリーモデルの1.5L車は最高出力132ps、2.0L車は183psを発生する。また、フロントストラットブレース、リミテッドスリップディファレンシャル、アップグレードされたビルシュタイン製ダンパーも標準装備されている。
どの仕様を選んでも、後輪駆動ならではのシャシーバランスと、運転の楽しさを存分に味わることができる。
それは、MX-5がこれまで通り、活気にあふれた、他に類を見ないクルマだからだ。そのキャラクターは30年経ってもまったく変わっておらず、このリストの中でMX-5ほど「1ポンドあたりの笑顔」の価値が高いものは他にない。
5. モーガン・スーパー3
デザイン:10点 インテリア:7点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:8点 長所:3輪車の個性を失うことなく、巧みに現代化 楽しさが満載 無限に広がるカスタマイズの可能性 短所:遊び道具としては高価 遠出をするにはかなりの準備と覚悟が必要 雨天時やサーキットでの限界
最大の特徴:スリル
先代の3ホイーラー(1909年の初代ではなく、2012年に登場したモデル)は、英国のモーガンにとって意外なヒット作となった。10年に及ぶ生産期間で、約2500台が生産された。ニッチ中のニッチメーカーとしては、これは胸を張れる数字だ。
5. モーガン・スーパー3「日常から離れた体験で、乗る人に笑顔をもたらすことを目指している。そして、喜びに満ちた活気とともにそれを実現している」 ――マット・プライヤー、編集委員
幸いなことに、新型のスーパー3は先代モデルと同じスピリットと魅力を備えつつ、はるかに多用途で現代的なパッケージとなっている。
独自の3輪レイアウトと、バスタブを逆さにしたようなデザインはそのままに、強化されたモノコック構造、高度なサスペンション、そして従来のVツインエンジンに代わるフォード製3気筒エンジンが採用されている。
635kgの軽量ボディに120psのパワーを秘めたスーパー3は俊敏で、マツダMX-5から移植されたスムーズな5速マニュアル・トランスミッションがパフォーマンスを引き立てる。しかし、真の喜びは、細身のタイヤでコーナーを攻める走りにある。適度なグリップとバランスの取れたハンドリングが、あらゆる速度域で大きな楽しさを提供し、特に一般道での魅力は計り知れない。
他のほとんどのライトウェイトスペシャルは、もっと速いしサーキットでの走行性能も高い。それに、先代の3ホイーラーはもう少し個性が強かった。しかし、わたし達が毎日使うような道路を走り、その一瞬一瞬を余すところなく楽しみたいなら、このスーパー3ほど心を躍らせるクルマは少ない。
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デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:7点 長所:力強く、オペラのようなV8エンジン コストパフォーマンスに優れる 短所:アメリカンサイズ ガソリン代がかかる
最大の特徴:サウンドの喜び
7代目マスタングは2024年後半に発売され、これまで以上に素晴らしいクルマに仕上がっている。
6. フォード・マスタング「マニュアル車を選ぶ価値があり、あえてダークホースを選ぶ理由もあまり見当たらない。パワーはほんの少ししか向上しておらず、トルクも追加されていないが、このGTはあらゆる面で遜色ない走行性能を発揮する」 ――イリヤ・バプラート、ロードテスター
とはいえ、英国でマスタングを所有するには、いくつかの欠点もある。この大きさを考えると、街中で駐車する場所や、通るルートも慎重に考えなければならない。
また、5.0LのV8エンジンは燃料消費量が多いため、ドイツ製のスポーツカーを所有する友人たちよりもガソリンスタンドへの立ち寄り回数が多くなることを考慮しておきたい。欧州フォードは、かつて4気筒エンジンも展開していたが、現在は販売を中止している。
マスタングは言うまでもなく、昔ながらのスポーツカーだが、これほどまでに好感の持てる直接のライバルは少ない。そのパワートレインは、マルチシリンダーならでは魅力を備えており、後輪駆動のシャシーバランスも素晴らしい。
7. ケータハム・セブン
デザイン:9点 インテリア:7点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:8点 長所:本格的なキットカー 楽しいパフォーマンス 短所:洗練度が低い(当然のことだが) 高価
最大の特徴:シンプルさ
70年以上にわたり、ケータハム・セブンはどのモデルも(ロータスとケータハムの両時代を含む)、純粋なドライビングの楽しさを定義してきた。
7. ケータハム・セブン「セブンは、週末のドライブやサーキット走行に最適なクルマだ」 ――マット・プライヤー、編集委員
洗練度を気にせず、現代の衝突安全試験も無視して、どこに行っても楽しく刺激的なスポーツカーはどれかと訊かれたら、この小さな英国製スポーツカーに勝るものはない。
新しいセブンを手頃な価格で手に入れるには、ケータハム・セブン170が最適だ。自分でスパナを握り、キットカーとして部品から組み立てることを厭わないなら、価格は2万8990ポンド(約570万円)から。
最高出力85psのスズキ製660ccターボエンジンを搭載し、紙面上ではやや非力に見えるが、440kgという軽い車重により、0-97km/h加速を7.0秒未満で達成可能。3気筒のサウンドが、走り続ける意欲を掻き立てる。
セブン170の上位モデルとして、レトロなテーマのスーパーセブン600とスーパーセブン2000も発売されている。フロントのホイールフェンダーを延長し、クロームのトリムを多用することで、クラシックな外観を演出している。キット形式で購入して組み立てることも可能で、後者は最高出力182psのフォード製『デュラテック』エンジンを搭載する。
さらに上位モデルへ進むと、本格的なパフォーマンスカーの領域に入る。モータースポーツ対応モデルには、310psのエンジン、シーケンシャルトランスミッション、フルロールケージ、サーキット対応スリックタイヤ、アジャスタブル・サスペンションが備わっている。
セブン620Rも工場で組み立てられ、完成車としてすぐに走行可能な状態で手に入る。価格もポルシェ718カイマンGT4よりもはるかに安い。
廉価モデルのセブンは、リアアクスルがライブ式で、上位モデルのド・ディオン式サスペンションのような洗練された乗り心地は備わっていないが、細いタイヤと手首のひねりで操作できるステアリングにより、軽量車ならではの軽快なコーナリングを楽しむことができる。
四輪で味わえる、最も無邪気で爽快な遊びと言えるだろう。
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デザイン:8点 インテリア:9点 パフォーマンス:10点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:8点 長所:英国ではマニュアル・トランスミッションも選択可能 これまで以上に走りが良い
短所:真のスポーツカーというよりも、オープントップクルーザーのような印象 乗り心地が少し不安定
最大の特徴:インテリアの質感BMW Z4は、トヨタ・スープラとプラットフォームを共有する兄弟車だが、独自の魅力を備え、他車とは一線を画している。
8. BMW Z4「マニュアル・トランスミッションと卓越した3.0L直列6気筒エンジンは、まったく新しい次元のドライビング・エクスペリエンスをもたらしてくれる」 ――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者
オープントップモデルであり、パワートレインの選択肢も、このリストに掲載されている他のモデルよりもやや多様性がある。
エントリーモデルは最高出力197ps、上位モデルには258psまたは340psを発揮する 3.0L直列6気筒ターボエンジンが搭載されている。
Z4の強みは、前モデルから大幅に改良されたハンドリングと乗り心地にあり、高速走行時の安定性も抜群だ。
英国では2024年初頭から、初めてとなる6速マニュアル・トランスミッションがオプションの『Handschalter Package』の一部として選択可能になった。このパッケージには、サスペンションスプリングとダンパーの調整、ステアリングマッピングの最適化も含まれ、よりスポーティなドライビング・エクスペリエンスを実現する。
本格的なスポーツカーというよりも、オープントップのクルーザーのような感覚になることもあるかもしれないが、それはそれでいい。信号待ちで他のほとんどのクルマを置き去りにできることを知っていれば、リラックスして運転できるだろう。
9. モーガン・プラスフォー
デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:7点 長所:楽しく、愛着がわく 昔ながらの魅力 短所:高価 クルーザーとしては騒々しい
最大の特徴:古き良き時代の魅力
このクルマを「手頃なスポーツカー」として紹介することは、この記事の趣旨からずれてしまうかもしれない。最も安価なプラスフォーでも6万3000ポンド(約1240万円)弱で販売されているが、ここで取り上げるのに正当な理由がある。
9. モーガン・プラスフォー「まったく新しいプラットフォームを採用しながらも、昔ながらの魅力と特別感を色濃く残している」 ――フェリックス・ペイジ、副編集長
モーガンのスポーツカーは、購入後も価値を維持しやすいので、ファイナンスプランも意外と手頃なものになることが多いのだ。
しかし、718ボクスターやGRスープラと同じように乗れるということではない。プラスフォーは、古き良き時代の雰囲気を守るために存在している。そのデザインは、他のどのクルマにも真似できないほど、レトロな魅力にあふれている。
そのアルミニウム製ボディの下には、BMW製4気筒ターボエンジンとオールアルミ製モノコックシャシーが隠れている。かつてのラダーフレーム構造とは異なる、モーガンとしては比較的新しいモデルである。
最高出力258psとパワフルだが、どちらかというと、やはりゆったりとした走りが似合う。英国の夏の午後を楽しむには最適なクルマだ。気合を入れて走らせることもできるが、スポーティ性は薄い。
狭くて軽快で、郊外道路では爽やかに走り抜けるが、布製のルーフとハーフドアのおかげで高速道路ではかなりうるさい。乗り心地もハンドリングも、この価格に期待するような洗練されたものではない。
現代的なシャシーとBMW製ターボチャージャー付きエンジンを使用していても、感傷的な魅力に溢れている。プラスフォーには、風に漂う葉のような、のんびりとしたドライブがぴったりだ。
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デザイン:8点 インテリア:6点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:6点 コスト:7点 長所:シザーズドアの外観は、多くの人の目を引き付ける 使いやすさ、航続距離、荷室スペースも評価できる コストの面では、多くのエンジン車よりも優れている 短所:運転位置が高いため、ルーフを開けた状態では少し露出感がある インフォテインメント・システムとADASシステムが煩わしい 姿勢制御が不安定で、郊外道路では上下に揺れる
最大の特徴:ゼロ・エミッションの楽しさ
MGサイバースターは、このリストで唯一のEVであり、古典的なスポーツカーのプロポーションと現代的なスーパーカーのスタイリングを融合させている。市場にはまだ少ないEVコンバーチブルである。
10. MGサイバースター「MGが1995年以来、新しいスポーツカーを一切開発しておらず、中国でもロードスターをまったく製造していないことを考えると、これはかなりの偉業と言えるだろう」 ――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者
75kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は480km以上とされる。最高出力は、リアモーター仕様で340ps、デュアルモーターの四輪駆動仕様で510psだ。
サイバースターは万人受けするスポーツカーではない。0-100km/h加速3.4秒を誇るものの、いくつかの点で少し違和感がある。例えば、シートポジションは最良とは言えず、ADASはイライラさせられるほど煩わしい。
とはいえ、ユニークなドライビング・エクスペリエンスを得られることは確かだ。静かなオープントップモデルは想像以上にドラマチックで、グランドツアラーとしては、これ以上のものはなかなか見つからないだろう。
自分に合ったスポーツカーを選ぶには?
自分にぴったりのスポーツカーを選ぶには、ニーズと予算を見定めることが重要だ。低価格帯のクルマとしては、実用性はほとんどないが、運転の楽しさを存分に味わえるマツダMX-5がある。
高価格帯のクルマとしては、さらに実用性が低いアリエル・アトム4がある。高額にはなるが、そのパフォーマンスを考えると、非常に高い価値がある。
あなたがスポーツカーに求めるものは何だろうか?テストと選定方法
このリストは、長年にわたって積み重ねてきたテストの結果に基づいて作成された。AUTOCAR英国編集部のロードテスト(公道試乗)チームは、英国で販売されているすべてのスポーツカーを試乗している。
「手頃な価格」という定義は主観的なものだが、このリストでは5万ポンド(約990万円)前後のモデルを取り上げている。
この記事で紹介しているクルマはすべて、AUTOCAR英国編集部が試乗・評価したものだ。よくある質問 Q&A
スポーツカーとは?
スポーツカーは一般的に、敏捷性、速さ、ダイナミックなハンドリングを重視して設計された、低車高の高性能モデルのことだ。多くの場合、2ドア、後輪駆動で、ドライビング・エクスペリエンスに焦点が当てられている。
スポーツカーとスーパーカーの違いは?
スーパーカーは、スポーツカーをもっと極端にしたバージョンと言える。一般的に、パワフルで高価、そして希少だ。
スポーツカーは価値が落ちにくい?
MGサイバースターは、スーパーカーのようなシザーズドアを持つ。一部はそうだ。特に限定モデルや熱狂的なファンを持つモデル(ポルシェ911、トヨタ・スープラなど)は価値が落ちにくい。しかし、ほとんどのスポーツカーは平均的な乗用車よりも価値の下落が早い。
スポーツカーの保険料は高い?
スポーツカーは価値が高く、修理費用も高い。そしてそれに伴う事故のリスクにより、保険料は一般的に高額になる。
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