米国株式市場=3日続伸、ハイテク株に買い 米中貿易摩擦の緩和期待
[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米国株式市場は3日続伸して取引を終えた。企業決算や米中貿易摩擦の緩和期待を背景にハイテク株を中心に買いが入った。
主要3指数が力強い上昇を見せ、ダウ工業株30種(.DJI), opens new tab は486ドル高、S&P総合500種(.SPX), opens new tab は2%高。人工知能(AI)を活用したソフトウエアを手がけるサービスナウ(NOW.N), opens new tab の好決算を受けて超大型ハイテク7銘柄「マグニフィセント・セブン」が買われ、ナスダック総合(.IXIC), opens new tab は2.7%高となった。
中国は24日、ベッセント米財務長官が両国の貿易摩擦緩和に前向きな姿勢を示したことを受け、米国の対中関税撤回を呼びかけた。
マーフィー&シルベストのシニアウェルスアドバイザー兼市場ストラテジスト、ポール・ノルティ氏は、関税を巡る姿勢緩和は「半導体株が上昇を主導した理由の一つだ。同セクターは米中(貿易摩擦)の標的のようになっているためだ」とし、両国の緊張が緩和すればハイテクセクター全体に追い風になると述べた。ただ、関税を巡っては依然として不確実性が強いとも指摘した。
企業決算ではプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)(PG.N), opens new tab、ペプシコ(PEP.O), opens new tab、チポトレ・メキシカン・グリル(CMG.N), opens new tab、アメリカン航空(AAL.O), opens new tabが消費の不透明感を背景に、業績見通しの引き下げや撤回を明らかにした。P&Gは3.7%安、ペプシコは4.9%安。
一方、サービスナウは堅調な需要を追い風に利益が市場予想を上回り、株価は15.5%急伸した。
玩具大手ハスブロ(HAS.O), opens new tabも予想を上回る決算を受けて14.6%高となった。
引け後に決算を発表したアルファベット(GOOGL.O), opens new tabは時間外取引で上昇。第1・四半期の売上高が予想を上回った。 もっと見る
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を5.84対1の比率で上回った。ナスダックでも3.38対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は149億5000万株。直近20営業日の平均は191億5000万株。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場
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