午前の日経平均は続伸、米株高を好感 一時半値戻し超え
4月25日、前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比488円24銭高の3万5527円39銭と続伸した。都内の株価ボード前で同日撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
[東京 25日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比488円24銭高の3万5527円39銭と続伸した。前日の米国株式市場が上昇したことを好感し、幅広く物色されている。チャート上の目安となる昨年12月27日の戻り高値からの半値戻しを一時上回った。
注目されていた日米財務相会談は、無事に通過したとの受け止めから、米国株高とともに買い安心感を誘う要因となっている。
一方、朝方発表された4月の東京都区部消費者物価(CPI)が予想を上回ったことなどが材料視され国債先物は軟化したが、株式市場では特段、大きな売り材料にはならなかった。
市場では「環境面では相互関税に対する警戒感が薄れる中、物色面では好決算銘柄が素直に買われた。ただ、大型連休を控えてポジション調整の動きが出て、引けにかけて伸び悩む可能性もある」(野村証券・投資情報部ストラテジストの神谷和男氏)との声も聞かれた。
TOPIXは1.07%高の2620.32ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆1346億6000万円だった。
東証33業種では、値上がりは非鉄金属や電気機器、その他製品など29業種、値下がりはパルプ・紙や空運、ゴム製品など4業種だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1011銘柄(61%)、値下がりは559銘柄(34%)、変わらずは65銘柄(3%)だった。
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