ウクライナ和平案、米国との合意は容易ではない=ロシア外相

 4月15日、ロシアのラブロフ外相(写真)は、ウクライナ和平案について、重要な部分について米国と合意するのは容易ではないと発言、ロシアが西側に経済的に依存することは二度とないと述べた。写真は12日、トルコ・アンタルヤで撮影(2025年 ロイター/Kaan Soyturk)

[モスクワ 15日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は、ウクライナ和平案について、重要な部分について米国と合意するのは容易ではないと発言、ロシアが西側に経済的に依存することは二度とないと述べた。

同相は地元紙コメルサントとのインタビューで、ウクライナ和平案の一部の条件で米国側と合意したのかとの質問に「重要な部分に合意するのは容易ではない。現在、協議中だ」と発言。ロシア政府の立場はプーチン大統領が昨年6月に明確に示したと述べた。

プーチン氏は当時、ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)加盟を断念し、東・南部4州をロシアに引き渡す必要があると言明している。 もっと見る

ラブロフ氏はトランプ米大統領の「常識」を称賛。米国が過去にウクライナのNATO加盟を支持したことがウクライナ戦争の主因になったとの認識を示した。

ただ、ロシアが経済・軍事・技術・農業で再び西側に依存することを国内の政治エリートは容認しないとも発言。米国のバイデン前政権がロシア、中国、イランに制裁を科したため、世界経済のグローバル化は崩壊したと述べた。

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