トランプ米政権、国務省の大規模な再編・削減を提案-大統領令草案
Neil Munshi、Simon Marks
- 国務省をインド太平洋・中南米・中東・ユーラシアの4地域局に再編
- 気候・難民・アフリカ関連や国際機関局など多数の職位や部署廃止へ
トランプ米政権は国務省の大規模な再編および削減を提案する大統領令の草案を米外交官に配布している。ブルームバーグが文書の内容を確認した。
実施されれば、国務省にとっては1789年の創設以来、最大級の再編となる。文書の内容を知る関係者によれば、16ページにわたる草案は世界各地に駐在する外交官に配布されている。
ルビオ国務長官は20日、ソーシャルメディア「X(旧ツイッター)」への投稿で、組織再編に関する報道は「フェイクニュースだ」と述べた。
草案では、多数の職位や部署を廃止する方針で、これには気候、難民、民主主義、アフリカ関連の担当、および国連と連携する国際機関局などが含まれる。またカナダにおける外交活動の大幅な削減も盛り込まれている。
トランプ氏は、米国が中心となって構築してきた多国間の国際秩序に否定的な立場で、今回の動きも米国の関与を縮小する取り組みの一環とみられている。
草案では、国務省をインド太平洋、中南米、中東、ユーラシアの4つの地域局に再編する。また、具体的な数は明記されていないが、サハラ以南のアフリカにある「必須ではない」大使館および領事館が複数閉鎖される見通しだ。
提案された変更は10月1日までに実施されるべきと記されている。
今回の草案については、米紙ニューヨーク・タイムズが先に報じていた。在ナイロビ米大使館の報道官はコメントを控えた。
原題:Trump Draft Proposes Radical Reshaping of State Department (2)(抜粋)
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