Nothingが新スマホ「Phone (3a)」発売、楽天モバイルが限定色を独占販売 5万4800円から

 カラーに楽天モバイルのみが取り扱うブルーがあるように、Nothing Japanとして初めて携帯キャリア(楽天モバイル)に製品を納入することになった。  「2024年4月のローンチイベントでは(キャリアの取り扱いについて)レディじゃない(準備ができていない)と言った。製品は拡充していない、オペレーションもマーケティオングも十分ではない、お客さまもつかみ切れていないという状況を伝えた。1年たって、その辺がしっかりしてきた」(黒住氏)  楽天モバイルについて、「向いている方向が似ていると思った。小さいキャリアではないけれど、他の3社と比べると、まだどうやって大きくしていくかというところだと思う。われわれも同じ。一緒になって登っていければと。また、楽天さんの業界の慣習にとらわれないやり方は賛否両論あると思うけれど、新しいことをやろうとしている。その部分はわれわれと非常に似ていると思っている」との印象を語った。  楽天モバイルはブルー、ホワイト、ブラックの3色を取り扱う。オンラインショップの他、リアルのショップでも販売される。スマホだけでなく、Nothingのオーディオ製品も販売するという。

 「いまひとつという評価に悔しい気持ちだった」と黒住氏が言うカメラは、ハードウェア、ソフトウェア、使い勝手まであらゆる方面から見直し、アップグレードした。  背面のカメラはメインがサムスン電子製「ISOCELL GN9」センサーを採用した光学式手ブレ補正付き5000万画素カメラ。GN9センサーについて黒住氏は「同じサイズの他のセンサーと比べて、かなり多くの情報量を取り込むことができる。暗いところでもきれいに撮れて、細部まで鮮明に表現できる。非常に優れたセンサー」と高く評価している。  センサー自体はPhone (2a)と同じものだという。しかし、今回はサムスンとともに「ディープラーニングを使って、かなりの書き込みを加えた」センサーになっている。  「シーン別にいろいろな撮影パターンを、われわれとサムスン側で蓄積して書き込んだ。正式なプロダクト名はGN9DLと「DL」が付いていて、そのバージョンはわれわれだけが使う」(黒住氏)  最もアップグレードしたのは5000万画素の望遠カメラだという。望遠レンズ自体の性能としては2倍で、ロスレスで4倍になる。光学とデジタルのズームを合わせて最大30倍のウルトラズームが可能だ。このウルトラズームについて、「もっと高倍率にできるが、そうするとロスが出るので、最大30倍で調整した。これは妥協しないためのわれわれとしての判断」と語っている。ちなみに、黒住氏のお勧めは2倍で撮る人物のポートレート写真だ。  超広角については、従来と同じソニー製センサーの800万画素カメラ。インカメラは3200万画素だ。  Nothingが「TrueLens」エンジンと呼ぶコンピュテーショナルフォトグラフィのエンジンは3世代目。GoogleとNothingの技術を組み合わせて実現しているUltra HDRも搭載している。有効にすると、かなりはっきりした映像になるので、黒住氏は好みに応じてオン/オフすることを提案していた。  カメラのUXは、Nothing OS 3.0で新しいUXに変わっている。初期のUXは非常にシンプルで、他社スマホでは使える機能も使えない場合があったが、今回は「シンプルさを残しながらもいろいろな機能が使えるようになった」。例えば、カメラモードのときにシャッターボタンを長押しすると、ビデオ撮影あるいはバーストモードになる(設定で選べる)。ズームのインジケーターも簡単に出せるようになった。  また、「プリセット」と呼ばれるカメラの設定がデフォルトで4種類(Soft Focus、B&W Film、Wide Angle、Lenticular)用意される。自分でよく使う設定を追加することも可能だ。  Nothing OS 3.0では独自のアルバム機能も追加された。今はシンプルな機能だが、今後はいろいろな連携が予定されているという。

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