ハッブル打ち上げ35周年記念 「ばら星雲」のクローズアップ【今日の宇宙画像】
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:NASA)
NASA=アメリカ航空宇宙局とESA=ヨーロッパ宇宙機関(欧州宇宙機関)は2025年4月23日付で、「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope: HST)」の打ち上げ35周年記念画像を公開しました。
今回は4点公開された記念画像から、「ばら星雲」のクローズアップをご紹介します。
ばら星雲は、「いっかくじゅう座(一角獣座)」の方向約5200光年先にあります。
直径約100光年の広大な星形成領域であり、若い星々の放射で電離したガスが輝くばら星雲。
その、ほんの一角にあたる幅4光年ほどの範囲を、ハッブル宇宙望遠鏡は捉えました。
真っ黒い煙のようなものは、塵(ダスト)が豊富な水素ガスの雲。ばら星雲の中央にある散開星団「NGC 2244」の大質量星からの放射によって形が変えられつつあります。
【▲ ばら星雲の全体像(背景)を使ってハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した範囲(画像左側の白い四角形)を示した図(Credit: Image: NASA, ESA, STScI; Image Processing: Joseph DePasquale (STScI))】文/ソラノサキ 編集/sorae編集部