画素とかレンズは本題じゃない。「撮る楽しさ」ってこういうことさ
撮影の楽しさをダイレクトにどうぞ!
CP+2025のブースでは多くのカメラメーカー、レンズメーカーがブースを展開。
最新の機材を思う存分触ったりとカメラの美味しさをどっぷり楽しめますが、カメラメーカーじゃないところで、とっても楽しくなったカメラを紹介します。
セガです。
Photo: 小暮ひさのりフィルム?にはなんと感熱紙。名前は「プリカ」と言います。
レシート印刷で使うアレをグリップ部分にセットします。すぐにプリントできるという、思想としては「チェキ」と同じなんですけど、こっちは感熱紙という圧倒的なローコストメディアに印刷しまくれる圧倒的手軽さがいいですね。
なお、入るサイズなら市販の感熱紙ロールでもイケるとかいうお話も(試してみないとわかりませんが)。
Photo: 小暮ひさのりユニークなポイントはまだあります。
液晶…ではなく、カメラレンズがバリアングルです。なのでセルフィーも対応。さらに言えば、カメラリングはライトも点くので、暗所撮影もOK。
ボタンを押すと即印刷のライブ感
Photo: 小暮ひさのりフォーカス合わせとかもちろんないので、シャッターボタンの半押しなんていう概念はありません。シャッターを押す=即撮れる。です。
さらに言えば、シャッターを押した瞬間にメリメリとレシート印刷が始まります。このとき、カメラをホールドしている指に押し出されてるレシートが触れて、シャッターを切る度に「うおっ!」ってビックリ。
なんというか、「撮る」ことが「触覚」へと繋がってくるなんてイメージしたことなかったので、この不意打ちには驚かされましたね。
チープな画質、でもその盛り上がりを残せる
Photo: 小暮ひさのり画質は期待しないでください。美しい写真を残すためのものじゃありません。
でも、カメラを構える、すると、その先世界が保存できる。そして、手元に物理的なものが残る。そのストーリーは十分に楽しめます。
データとして保存する、あとで吟味する、現像する。なんてそんなまどろっこしいフローは全部削ぎ落とされていて、今のこの盛り上がりを手元に残すという、写真のひとつの楽しみ方、そのものを具現化しているとも言えますね。ある意味、この体験もまた「撮影」の本質である気がするんです。
カメラが楽しいって、きっとこういうことなんだよなぁ。
Source: セガ