令和の時代に、「BlackBerry」が復活するかもしれない…

Image: indo9nesia / Shutterstock.com

まだあくまで、うわさです。

BlackBerry(ブラックベリー)。この単語を聞いて、懐かしさを感じる人と、何それ?となる人に分かれるはずです。iPhone登場よりも前に革命もたらした、スマートフォンのパイオニア。それがBlackBerryでした。市場から姿を消してから、何度も復活すると言われて夢物語で終わってきたBlackBerry。その復活の噂が再びRedditで再燃しています。

BlackBerryのどこが評価されていたのか?

当時はその斬新なフォルム、機能と、全てがBlackBerryたらしめていました。ある種ステータスとしての側面もありながら、自宅の外でインターネットができる真新しさはビジネスマンを中心に一気に普及していきました。一時期はビジネス向けスマートフォンと言えば、BlackBerryと言われるほど一世を風靡していました。現在でも根強いファンがいる物理QWERTYキーボードとセキュリティの高さが強みでした。その誕生から躍進、衰退はドラマになるほど、当時のBlackBerry人気は圧倒的でした。

そんなBlackBerryは次なる革新的なデバイスによって一気にその覇権を奪われていきます。その相手こそがApple(アップル)のiPhoneでした。物理キーボードのボディから全面タッチスクリーンという違いを前面に出してiPhoneが攻勢をかけてきました。その結果どちらが勝利したかはもう言うまでもないでしょう。

BlackBerryを見かけなくなってからブランドはどうなっていた?

それから月日は流れ、2020年2月BlackBerryのブランド名をライセンスして、「BlackBerry KEYone」「KEY2」「KEY2 LE」「Motion」などのモデルをリリースしてきた中国のTCLは、Android搭載のBlackBerryスマートフォンが市場で通用することを消費者に納得させるのは不可能だと判断し、撤退を決定しました。 この撤退により、かつてのアイコン的存在であったBlackBerryブランドが完全に終了したと思われていました。しかし、そこに Onward Mobilityという企業が現れ、BlackBerryとライセンス契約を結び、新たなスマートフォンを2021年前半にリリースする予定であると発表しました。

そしてその端末は、BlackBerryブランドとして初めて5Gに対応するとされていました。 しかし、発表されていた2021年が何の発表もなく過ぎたことで、プロジェクトが行き詰まっていたことが明らかに。 そして2022年2月、BlackBerryは保有していたモバイル関連特許を6億ドルで売却。そのわずか2週間後、Onward Mobilityは5G対応BlackBerryスマートフォンを断念するという夢の終焉を正式に認めました

最新のうわさはライセンス交渉のスライドがリーク

Image: Reddit via PHONE ARENA

しかし今、BlackBerryのスマホが再びよみがえりの芽が現れてきています。Redditユーザーの「coldheartedsigma」氏の投稿によると、イギリスのある企業が「プレシード(pre-seed)」資金調達ラウンドを通じて、投資家と資金交渉を行なっているというのです(プレシードはスタートアップにおける最初期の資金調達段階)。

その企業は、Onward Mobilityが頓挫した地点からプロジェクトを引き継ぎ、BlackBerryブランドのスマートフォンを復活させる計画を立てており、5G対応かつ物理QWERTYキーボードを搭載したスマートフォンのリリースを目指しています。そして、その未公表企業が投資家向けに送った事業提案資料のスライドをスクリーンショットした画像の編集版であるとされていて、それがRedditに投稿されました。

(※この情報はあくまで話半分で聞いてください)

投稿者によると、自身の会社は機密保持契約(NDA)を結んでいるため、その英国企業の名前も、実際のデザインも明かすことはできないとのことです。ただし、受け取ったピッチデックから、設計図と一部のスペックが記載されたスライドをスクショで取得したとも述べています。

投稿によると、スタートアップはBlackBerryの特許を独占的にライセンスするための交渉も進めているとのこと。そのスタートアップが開発している初のBlackBerryスマートフォンの仕様(とされる情報)は以下の通りです。

サイズ不明のAMOLEDディスプレイ

12GB RAM

ストレージは256GBまたは512GB

静電容量式の物理QWERTYキーボード

5G対応

生成AI機能を搭載

Android 15を採用

また、物理キーボード付きの複数製品を含む製品ロードマップもあるとされていますが、具体的なタイムライン(発売時期など)は不明であり、最初の端末が市場に出るまでにはまだ数年かかる可能性が高いと見られています。とはいえ出所はReddit、フェイクの可能性も高いのであまり期待しすぎず、熱くなりすぎず、静かにその動向を見守りましょう。

Source: PHONE ARENA

関連記事: