クルマに"置きっぱなし"「絶対NGアイテム」何がある? 最悪「爆発事故」の可能性も!? 今年の夏は「過去イチの暑さ」で車内も灼熱に… 絶対に置いてはいけない「6つのモノ」とは

日常的に使う「モノ」のなかには、炎天下の車内に放置すると、とんでもないことが起こるものもあります。どういうことなのでしょうか。

うっかり車内に忘れてきた…という場合はすぐに引き返して!

 連日の猛暑日に早くも夏バテ&うんざり…という人も多いはず。

 屋外が体温並みからそれ以上に暑いということは、クルマの車内はいうに及ばずです。そこでこの時期に車内においたらダメなものをピックアップしてみました。

炎天下の駐車のイメージ[画像:PIXTA]

 筆者(松村透)が小さい頃は、夏休みになると「家でゲームでばかり遊んでいないで外に行ってきなさい」と怒られたものですが、いまや「暑すぎて外で遊べないから室内にいなさい」という状況です。

 最高気温が35度というとかなり驚いたものですが、奇しくも、この原稿をまとめている日(2025年7月30日)は、兵庫県丹波市柏原で国内の観測記録を塗り替える最高気温41.2度を記録したそうです。

 もはや「冷夏」という言葉がすっかり死語になった感のある近年の日本の夏。

 外気がこれほど高温なのですから、密閉されたクルマの車内は少なくとも50度以上、日なたに駐車した場合はそれ以上の温度に達していることもあります。

 涼しいときであれば車内に置きっぱなしで問題ないものでも、これほど高温になると爆発したり、熱で変形したり、あるいは故障して使えなくなる可能性があります。

 猛暑日が続くこの時期に車内においたらダメなものをピックアップしてみましょう。

 まず、「モバイルバッテリー」は最たるものです。先日もJR山手線の車内で発火して、持ち主の女性が火傷を負った事故が発生しました。

 家族でクルマに乗って移動するとき、スマートフォンを所有するお子さんがモバイルバッテリーとセットで持ち歩くといったケースも珍しくありません。

「買いものをするときは重たいので邪魔だし、モバイルバッテリーは車内に置いていこう」

 その結果、車内で発火し、クルマが全焼してしまった…では済まされません。それと同様に、パソコンやタブレット端末、スマートフォンも同様です。

 バッテリーを搭載しているだけでなく、液晶画面が割れてしまったり、それこそ高熱で故障したり、発火のおそれもあります。

 モバイルバッテリーやスマートフォンはかなりの人が持ち歩いている(そのまま車内に置きっぱなしすることもある)アイテムだけに、特に気をつけたいところです。

 そのほか、コンビニなどでも手軽に入手できる「炭酸飲料系の飲みもの」も熱膨張による破裂の可能性があります。

 500mlペットボトルの炭酸飲料が車内で爆発する光景を想像してみてください。後始末が大変です。それを片付けるだけでもう汗だくです。

 爆発する可能性があるといえば、「スプレー缶」も同様です。

 虫除けや日焼け止め、制汗、冷却スプレー、さらにはBBQ用のカセットコンロのガス缶などなど。この時期はスプレー缶を使う機会が増えます。

 言わずもがなではありますが、万一、車内で爆発した場合、炭酸飲料よりも被害ははるかに甚大です。

 ダッシュボードに放置していると、下手をすれば窓ガラスが割れたり、車内の装備品が破損する恐れもあるので注意が必要です。

 そして、お盆の時期には墓参りを予定している人も多いはず。お線香に火をつける際に使用する「ライター(特にガス式ライター)」も、発火や破裂の恐れがあります。

 墓参りのあとは、親族で集まって食事会を予定しているかもしれません。クルマが使えなければかなりの痛手です。ライターは車内に置かず、必ず持ち歩くようにしてください。

 ほかにも乾電池やアルコール消毒液なども、液漏れや発火の恐れがあるので車内に置きっぱなしは危険です。

 ものすごく暑いけれど、楽しい夏が過ごせるよう、なるべく車内にもの、特に発火したり爆発する可能性があるものは、絶対に置かないようにしたいところです。

株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。 輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。

2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。

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