三菱商事の元子会社幹部ら、PFAS汚染で有罪-イタリア裁判所
佐々木礼奈、Daniele Lepido
イタリアの裁判所は26日、有機フッ素化合物「PFAS」よって北部ベネト州ビチェンツァの水質を汚染した罪で、三菱商事の子会社だったミテニの元幹部ら11人に有罪判決を言い渡した。
裁判所は汚染に関与した個人・企業の責任を認定。有罪判決を受けた日本人は3人で、そのうち2人は三菱商事からの出向者だった。判決によると、有罪11人のうち最長で禁錮17年6月が言い渡された。
ミテニは1960年代からビチェンツァ近郊の工場でPFASを含む製品を生産。2018年に破たんするまで続けていた。PFASは発がん性が疑われている。
閉鎖されたミテニの工場(イタリア北部ベネト州ビチェンツァ)
ビチェンツァ当局は声明で「今回の判決は法廷に出席していた多数の団体や公的機関に歓迎された」とした。判決は控訴可能であり、最終的な決定が確定するまでは効力を持たない。
判決を受けて三菱商事の広報担当は、手続きには数年かかる可能性があり、現時点でその展開がどうなるかは不明だと説明。司法手続きには誠実に対応していくと述べた。関係者個人に関する事項についてはコメントを控えた。
原題:Executives Get 141 Years in Prison for Italy PFAS Contamination(抜粋)
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