ソニー×ホンダのEV「アフィーラ」が米国で予約開始。じっくり見てみよう

Image: Sony Honda Mobility

5年お待たせしました。

SONY(ソニー)とHONDA(ホンダ)の電気自動車AFEELA(アフィーラ)がアメリカでついに予約を開始しました。ソニーがCES2020でVISION-Sを発表してから5年。試作車から若干デザインは変わりましたが、ほぼほぼそのクールなデザインのまま発売となりました。

約9万ドル(約1430万円)とぱっと衝動買いできるほど手の届きやすい金額ではありませんが、特徴を公式サイトで詳しく紹介しているので、舐めるようにじっくり見てみました。

ドライバーや同乗者以外ともコミュニケーションを

Image: Sony Honda Mobility

まずパッと見て目を引くのが、メディアバーという車の前面部分に情報を表示できるディスプレイが配置されていること。AFEELA独自のこのインターフェイスは、ドライバーや同乗者だけでなく車外の人ともシームレスにコミュニケーションすることを目的に配置されているそう。この車を見てる人に対してメッセージを送れるなんて粋ですねぇ。

車外だけでなく、もちろん車に乗る人ともコミュニケーションを取ってくれます。充電状況や車両に必要な情報を乗車前に一目で確認することもできるようです。さらに今後は現在地のリアルタイムの天気、交通状況、スポーツの結果、トレンド情報を提供する計画もあるようで、さらなるアップデートにも今から期待できそうです。

AFEELAは特に移動+コミュニケーションに重点を置いているようです。さらにここからソニーとホンダがタッグを組んだ強みがありそうです。

移動をクリエイティブなエンターテインメント空間に

Image: Sony Honda MobilityImage: Sony Honda Mobility

どうですかこの車内に溢れる数々のディスプレイ。大きな画面が複数車内に搭載されているとしたら。移動ついでにスマホや携帯ゲーム機で暇つぶししていた時間がより、リッチな体験になるかもしれません。

移動しながら、映画や音楽、ゲームなど移動ついでにやっていたところから、エンタメを楽しむ空間として車を選ぶなんて日が来るかもしれません。ソニーが携わっているわけですから「音」にもこだわっているようで、映画やライブ映像の臨場感も注目したいところ。

もっとわかりやすい地図アプリを

Image: Sony Honda Mobility

どどんと座席前に広がる横長の巨大スクリーンが今まで見たことのない地図アプリとしてナビゲートしてくれます。見やすくてなおかつ直感的なナビとして運転をアシストしてくれるので、複雑な街中で迷う心配もどうやらなさそう。複数のセンサーとAIを活用した上で、ドライバーの運転支援もしてくれます。

Image: Sony Honda Mobility

地図を出したかと思えば、エンタメとしても活躍する横長の巨大スクリーン。アプリやエンタメも全てここからアクセスできて、なおかつAIを活用したパーソナルエージェントを搭載しているおり、ユーザーの質問を理解し、回答してくれます。多く会話するほどパーソナライズされた会話を返してくれるように。このあたりは日進月歩のAIとしてどのくらいの応答精度があるかは未知数ですが、音声で操作ができるのは運転との相性もよさそうです。

ディスプレイの壁紙、照明なども好みに合わせてカスタマイズができます。横長の巨大スクリーン、後部座席ディスプレイ、空間オーディオシステムをタップで操作できるのは、うれしいポイントですよね。気分に合わせてリラックスした雰囲気を演出したり、ダイナミックな雰囲気に変えたりと自由自在です。

スマホで車のステータス確認

Image: Sony Honda Mobility

スマホで鍵が開けられるようになって久しい現代ですが、車の状態をスマホで確認するのがこれから当たり前になりそうです。ドアの開閉操作から充電状況の確認まで、気分に合わせてテーマを変更したり、出発前に車内の温度を設定したり、近くの充電ステーションを検索したりなど、今までわざわざ一手間かけて行なっていたことをスマホから設定、実行ができるようになりました。これは誰もが待ちわびていた機能では…?

テスラスーパーチャージングネットワークで充電OK

Image: Sony Honda Mobility

AFEELA は、北米で最も広く使用されている充電規格である NACS(北米充電規格)を採用しています。日本ではEV車向けにCHAdeMO(チャデモ)規格が普及してきましたが、アメリカで販売する車両に限って日本メーカーもNACSを採用するメーカーが増加してきています。

このあたりは給電ステーションの整備も同時に必要なのでUSB-Cのように単純に全部統一!というわけにはいかないようで…。今回はアメリカ仕様を採用して、普及を目指すSony Honda Mobilityの本気を感じました。

かなり美しく、ラグジュアリーなフィールのクルマなのではないでしょうか。サウンド・ビジュアル体験へのこだわりはソニー要素すぎるので、プレステがつなげられるとさらにワクワクできそう。臨場感がありすぎて、運転に集中できなさそうでもありますが。

Source:Sony Honda Mobility(1,2), CHAdeMO, The Verge

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