【意外!?】食虫植物の捕虫成功率は○○%だった
Slug going in a Venus fly trap 🪴 pic.twitter.com/EPsufYYaiM
— Nature is Amazing ☘️ (@AMAZlNGNATURE) December 18, 2024
このXの投稿には、ハエトリグサがナメクジを捕虫している様子が記録されています。
冒頭だけを見ると、ハエトリグサの葉が閉じることで、ナメクジの逃げ場がなくなるように見えます。
しかし、ナメクジは自ら体の残りの部分を強引に葉の中に入れ、まるで溢れ出るように、閉じた葉をこじ開けて脱出することに成功しています。
このナメクジの見事な脱出劇を見ると、食べられる側の生物もやはり必死であり、食虫植物の捕虫がいつも成功するわけではないことが分かります。
では、それら食虫植物の捕虫成功率はどれくらいなのでしょうか。
ハエトリグサの捕食成功率は? / Credit:Canvaハエトリグサ(学名:Dionaea muscipula)について考えてみましょう。
ハエトリグサは、北アメリカ東部の湿地に自生する食虫植物です。
その葉は二枚貝のような形状をしており、葉の縁には歯のようなトゲが並んでいます。
また葉の内側には複数の感覚毛が備わっており、この感覚毛が2回連続して触れられると、葉が瞬時に閉じて獲物を捕らえます。
(2回の接触で葉が閉じるのは、雨などで誤動作するのを防ぐためだと考えられます)
この動作は約0.5秒という驚異的な速さで行われ、植物としては異例の反応速度です。
しかし、ハエトリグサの捕虫成功率はそこまで高くありません。
アメリカのノースカロライナ大学(University of North Carolina)の2019年の研究によると、ハエトリグサの捕虫成功率は16%から24%だと示されています。
この研究では、トゲが捕虫に重要な役割を果たしていることが明らかになりました。
トゲは中程度のサイズの昆虫に対して効果的で、葉が閉じる際に逃げ場を塞ぎ、虫を閉じ込める“檻”として機能するのです。
一方で、大型の昆虫の場合、トゲが逃げ道として活用されることが観察されました。
大型昆虫は、葉のトゲを足場として利用し体を持ち上げることで、葉の中から強引に脱出することができるのです。
ハエトリグサの巧妙な罠には対象サイズに限界があり、それゆえ捕虫成功率もそこまで高くなかいのです。
では、他の食虫植物はどうでしょうか。