【直前インフォメーション】J1-28[A] 横浜FC戦のポイント(25.8.30)
今日の試合、深澤大輝の立ち位置はどこになるか。
J1第28節、14位の東京ヴェルディ(勝点31/8勝7分12敗 得失点-12)は、19位の横浜FC(勝点22/6勝4分17敗 得失点-17)と18時からニッパツ三ツ沢球技場で対戦する。J1残留の懸かったサバイバルマッチだ。
■セーフティリードなどないと思え
「昔の残留争いのときと比べて、いまのチームはどうなんですかね」クラブスタッフが言った。今日もあっちいなとクラブハウスで涼み、仕事の合間のただの世間話だ。
僕は軽い調子で返す。「全然、違いますよ。必死さの点では同じかもしれないけれど、必死になる方向性がきちんと定まっている。少なくとも落ちるチームの状態ではない」。混じりけなしの本心だった。ただし――。
今日の相手、横浜FCとは残り11試合で勝点9差。セーフティリードに近い状況に見える。2008シーズン、東京ヴェルディは残り11試合の時点で勝点31の13位。いまとほぼ同じ状況だ。そのとき僕はどう感じていたか。大丈夫、生き残れる。よほどのことがない限り、ひっくり返されることはない。
ところが9月以降、まさかの1勝3分7敗で勝点6しか上積みできず、最終的には17位で二度目のJ2降格だ(当時のJ1は18チーム)。代償は高くつき、這い上がるまで16年を要した。
確定するまでは、何が起こるかわからない。セーフティリードなどこの世にないと思え。それは重い教訓として骨身に刻まれている。
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