ほぼ独占…中国の「レアアース外交」めぐる交渉にトランプ大統領も“降参” 激しさ増す戦略資源の争奪戦 日本・南鳥島周辺にも存在か【サンデーモーニング】

先日行われた6年ぶりとなる米中首脳会談。会談は終始、中国ペースで進められた印象となりました。背景にあったのは、あの貴重な資源でした。 【写真を見る】部品開発メーカーのレアアース・フリーのモーター ■中国の“独占状態” レアアースめぐり米中が駆け引き 30日に開幕した自動車の祭典「ジャパンモビリティショー」。話題の中心は、EV=電気自動車です。軽自動車やスポーツカータイプなど、海外メーカ-のEVが目を引く一方で、独自の取り組みをする日本企業も... アステモ技術開発統括本部 高橋暁史ダイレクター 「こちらが、レアアース・フリーのモーターになります」 部品メーカーのアステモが開発したのは、“レアアースを使わない”EV用のモーター。実は、これまでEVモーターの磁石にレアアースは不可欠でした。 アステモ技術開発統括本部 高橋ダイレクター 「レアアースを使わない(モーター用)磁石にすると、十分な加速ができない。それでも同じ性能を出せるように開発している。供給リスクのない、安定的な材料を使ってモーターをつくるという戦略を立てて、開発している」 ■「産業のビタミン」事実上の“中国独占”のいま レアアースは17種類の元素の総称。半導体からスマートフォン、EVまで様々な製品に欠かせず、「産業のビタミン」とも呼ばれています。そうした重要な資源を何とか、なしで済まそうと努力する日本企業。背景にはレアアースが事実上、一国に独占されている現状があります。 アメリカ トランプ大統領 「彼はとても手強い交渉相手だ」 30日に行われた、6年ぶりの対面での米中首脳会談。焦点となったのは、9月に中国が輸出規制を表明したレアアースでした。 中国 習近平主席 「世界の2大経済大国として、時おり摩擦が生じるのは当然のことでしょう」 結局、輸出規制の導入は1年間見送ることで合意。9月、トランプ氏が主張していた、100%の追加関税は取り下げとなりました。 ■中国メディア「アメリカは降参するしかない」 関税を武器に、強気一辺倒で接してきたトランプ氏。しかし今回は中国に押し切られた形となり、中国メディアは「レアアースという一撃を食らったら、アメリカは降参するしかない」と報じたのです。

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