勝てばGL突破の可能性も…U-20日本代表はW杯第2節の“大一番”開催国チリ戦へ前日練習、指揮官が語る選手起用法は

チリ戦に向けたトレーニングを行うU-20日本代表

 U-20日本代表は現地時間29日、チリ・サンティアゴでトレーニングを行った。翌30日午後8時(日本時間10月1日午前8時)にはU-20ワールドカップ・グループリーグ第2節で開催国チリと対戦する。  初戦・エジプト戦で勝利した日本は、同じく初戦で勝った開催国チリとの第2節へ。30日の試合は午後5時にエジプト対ニュージーランド、午後8時に日本対チリが行われるため、先の試合がドローに終わった場合または直接対決の成績優先により日本に敗れたエジプトがニュージーランドに勝利した場合、日本が2連勝すればグループ突破が確定する。  開催国との大一番に向け、選手たちは快晴のもとで練習を実施した。予定していた午後6時スタートの練習は、交通渋滞を考慮して午後3時半から開始。報道陣には冒頭15分のみが公開された。

 白星スタートにも船越優蔵監督は「まったく肩の荷は下りていない」と強調。指揮官がコーチとして帯同した2年前のU-20W杯では初戦の勝利後に2連敗を喫し、グループリーグ敗退の憂き目に遭った。「前回大会も同じ状況だったと選手たちには伝えた。とにかく次の試合が大事だと」。次戦の重要性を改めて説いた。

 初戦のエジプト戦は引いてきた相手に対して2得点を奪い、交代枠をフル活用しながら90分を終えられた。船越監督はその点を良しとしつつ「ただW杯は日常の試合より1.5倍の強度があると思っている」とも語る。  天王山となる第2節は初戦のメンバーを継続させるか、体力面を考慮して入れ替えるか。指揮官は「全員が戦力だと思っている。これは選手にも言っているし、全員を信じて使うと約束しているので、誰が出ても遜色ない」と選手入れ替えをほのめかした。 「試合状況によって色んなタイミングでカードを切ることはある。基本的に全とっかえまでは人数の関係でできないが、フレッシュな選手を使っていこうと思っている」  今大会は男子主要大会では初の試みとして、リクエスト方式の新ビデオ判定システム「フットボール・ビデオ・サポート(FVS)」が試験導入されている。すでに他試合では積極的に活用が為されているなか、船越監督はエジプト戦で使用せず。しかし「初戦も怪しいところはあった」と使用の判断に迫られていたことを明かした。 「基本的に僕はゲームに集中して、テクニカルスタッフが常にチェックしている。初戦も怪しいところはあったけど、確認したらこれは大丈夫とチャレンジはしなかった」(船越監督)。タイムリーに使用を判断しなければ、次のプレーに移った時点で使用不可になる。そのため、今後はよりスピーディに決断ができる流れも検討。勝敗にも影響が及ぼすであろう重要なシステムをいかに使うか。試合を経て柔軟に対応していくつもりだ。 (取材・文 石川祐介)●U-20ワールドカップ2025特集▶話題沸騰!『ヤーレンズの一生ボケても怒られないサッカーの話』好評配信中

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