「物価高は収まるどころか加速しかねない」コロナ後最大21.3兆円の「総合経済対策」を閣議決定も更なる円安&物価高の懸念…【サンデーモーニング】(TBS NEWS DIG Powered by JNN)
おこめ券や子どもへの給付といったメニューが並んださまざまな物価高対策。一方で、これがさらなる物価高を招きかねないといった懸念も出ています。 【検証】4年前の家計簿を元に同じ食品を同じスーパーで購入すると… ■「1円でも安いところに」長引く物価高に市民の声は 東京・台東区にあるディスカウントストア。物価高が止まらない状況に、お客さんは... お客さん 「少しでも値段が安いものを選んだりとか」 「1円でも安いところってあっち行ったり、こっち行ったりしてる」 こちらの客が支払いに使ったのは...「おこめギフト券」。台東区が独自の物価高対策として配布したものです。 台東区民 「もううれしくて、うれしくて。台東区民で良かったなって」 「ようやく昨日来たのよ。よかったねって、お隣の奥さんと来たの?来たの?って聞きながら」 店側は... 多慶屋 食品担当 隈原洋介さん 「日用雑貨品、ファッション関係もすべておこめ券が利用できるので、(おこめ券の利用が)連日100枚超えといったところで、かなり多くのお客さまに利用いただいている」 すぐに使える金券は歓迎される一方で、物価が上がり続ける状況については... 台東区民 「やはりモノの値段を下げていただくか、高くならないようにと希望します」 物価の安定を求める声に、高市総理はどう答えるのか。 ■「おこめ券」に子ども支援 “コロナ後最大”21.3兆円の総合経済対策 19日、地元・奈良の柿を試食した高市総理は... 高市総理 「奈良の柿 未来を拓く ちから湧く」 どんな未来を拓くのか。それが問われるのが、21日に閣議決定した「総合経済対策」。地方交付金に特別枠を設け、台東区などで独自に始めている「おこめ券」などの配布を自治体に求めます。 また、電気・ガス代の補助や、子ども1人あたり2万円の給付も。 高市総理大臣 「今の暮らしや未来への不安を希望に変え、強い経済をつくる」 特徴的なのは、財政支出の規模。減税分を合わせて21.3兆円と、コロナ後で最大となり、高市政権が掲げる「積極財政」を体現した形。ただ、巨費を投じる物価高対策は、さらなる物価高につながりかねないジレンマもはらんでいます。