シーズン序盤でFWシャフト変更の狙いは? 佐久間朱莉の優勝ギア

◇国内女子◇ブリヂストンレディスオープン 最終日(25日)◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6642yd(パー72)◇曇り(観衆3988人)

佐久間朱莉が4日間60台を並べて初日から首位を守り切り、2023年大会に山下美夢有が記録したトーナメントレコードを2打更新する通算20アンダーで今季2勝目を飾った。

使用クラブは初優勝した4月「KKT杯バンテリンレディス」から変更はなく、契約するピンの14本に寄せる信頼の高さをうかがわせる。3月の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」からも全て同じモデルを継続使用しているが、第2戦からはフェアウェイウッド(FW)のシャフトを替えるマイナーチェンジが加えられていた。

ピンの「G440 MAX」(3番、5番)のシャフトを、日本シャフトの「NSプロ レジオ フォーミュラM+」から、より中間近くがしなる「レジオ フォーミュラ B+」に変更。同シャフトを装着するドライバーと同じ流れを汲む構成となった。

メーカー担当者は、FWに関して「タイミングにズレが見られた」ことに加え、「佐久間プロはもともと打ち出しが低いタイプなので、打ち出しを上げる狙いがありました」と経緯を説明した。

以降はシャフトに調整を加えることなく、4月中旬からの1カ月余りで2勝を達成。FWに調整を加えたことで、より佐久間にフィットする万全の14本に仕上がったと言えるだろう。

<最終日のクラブセッティング>

ドライバー:ピン G430 MAX 10K (9度) シャフト:日本シャフト NSプロ レジオ フォーミュラ B+ (重さ55g、硬さS、長さ45インチ) グリップ:イオミック

フェアウェイウッド:ピン G440 MAX(3番15度、5番19度) シャフト:日本シャフト NSプロ レジオ フォーミュラB+(重さ55g、硬さS)

アイアン:ピン ブループリントS(6番~W) シャフト:日本シャフト NSプロ 850GH(硬さS)

ウェッジ:ピン s159(50、54、58度) シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH neo(硬さS)

パター:ピン スコッツデール DS72

ボール:タイトリスト プロV1x<2025年>

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