最終戦で有原&杉山がタイトル獲得「なかなかない」 8人が栄冠も「ゴールは先なので」
徹底した独自取材、データ分析選手の本音や核心に迫る「鷹フル」
ソフトバンクは5日、ロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)に5-2で勝利した。先発の有原航平投手が6回1失点で14勝目を挙げ、最多勝のタイトルを獲得。8回には杉山一樹投手が登板し、1回1/3を投げて31セーブ目を記録し、最多セーブのタイトルを獲得した。打線は、柳田悠岐外野手が初回に先頭打者本塁打を放つと、同点で迎えた7回には山川穂高内野手が満塁本塁打で勝ち越しに成功した。レギュラーシーズン最終戦で勝利し、8選手がタイトルを獲得した。この日、取材対応した小久保裕紀監督の主なコメントは以下の通り。
〇試合前
――有原投手には最多勝のタイトルがかかる一戦。 「なんとか可能性がある限り、全力でサポートしたいです」
――牧原大成選手は出場するか? 「出ないです。柳町は出ます。もう10打数10安打でも追いつけないですけどね」
――杉山投手も最多セーブのタイトルがかかる。 「セーブシチュエーションだと投げます。可能性がある限り。自力ではどうしようもないので、こればっかりはしょうがないですね、クローザーの場合は」
――山川穂高選手はフェニックス・リーグに行く? 「7日に宮崎に入って、8日の試合から。他の若いメンバーはあさって(7日)から出る予定です」
――3割打者がセ・リーグでは2人、パ・リーグでは牧原大成選手のみ。その背景には投手力がある。 「それに尽きると思います。先発が完投しない時代で、後ろにいいピッチャーがいる。同じ投手で3打席目だったらチャンスだと思ったりもしていましたけどね」
――トラジェクト・アークなどの機器を使えばこの状態が逆転する可能性も。 「ホークスは恵まれている環境がある。有効活用しないとね」
――ロベルト・オスナ投手の登板は? 「きょう投げます。フェニックスにも行く予定。投げて調整したいという本人の希望があったので」
〇試合後 ――有原投手と杉山投手がタイトルを獲得。
「なかなかないことですね。山川のホームランが出た時点で有原の勝利を守らないと、と思ったけど、セーブシチュエーションを無理矢理作るわけにもいかない。イニング跨ぎで、あれでセーブがついたでしょ?」
――杉山投手は回跨ぎになったが、想定していた? 「想定していない。杉山も獲りたい気持ちが強かったので。あのイニングで決めました」
――8選手がタイトルホルダーに。 「いいレギュラーシーズンだったということですね。でも我々の着地点はここじゃなくて、ゴールは先なので」
――柳田選手が状態を上げている。 「試合に出続けて、段々よくなっていますよね。フェニックスには行かないですけど、クライマックスシリーズの貴重な戦力です」
――オスナ投手の登板がなかった。 「ちょっとやめとこうという話になりました。フェニックスにもいくから、向こうに行かせるかどうかも含め、これからです」
(飯田航平 / Kohei Iida)