トランプ大統領、欧州に米国製兵器購入を認める用意-ウクライナ向け

Hadriana Lowenkron

  • ウクライナ、米国が支援撤回でも米国製兵器を使用できる可能性
  • トランプ氏は戦争終結を目指す一方、欧州諸国に防衛費増額を要請

トランプ米大統領は、欧州諸国が米国製兵器を購入し、ウクライナに提供することを認める用意があると述べた。トランプ政権が戦争終結に向けた交渉を模索する中で新たな展開となる。

  これにより、米国がウクライナへの軍事支援を撤回するとしても、ウクライナが米国製兵器を使用できる可能性が出てくる。トランプ氏は3年近くにわたる戦争の終結に向け交渉を試みている。

  バイデン前大統領は在任中、ウクライナに対する多額の安全保障支援を承認。その大半は米国製兵器をウクライナに提供するというシンプルなものだった。

  トランプ氏が言及したシナリオが実現するかどうかは不明。トランプ氏は戦争の迅速かつ恒久的な終結を目指しているが、同氏が推進する合意ではロシアによる領土掌握が一部恒久化する可能性が高い。

  一方で、トランプ氏はウクライナを含め欧州諸国に対し自国の防衛費増額を求めている。

  トランプ氏は16日、ウクライナでの戦争を巡る米国とロシアの協議にウクライナのゼレンスキー大統領が関与することになると話した。ただ、その関与がどのような形になるかについて具体的な説明はなかった。

関連記事:トランプ氏、米ロ協議にゼレンスキー氏関与と明言-ウクライナ和平

原題:Trump Opens Door to Europe Buying US-Made Weapons for Ukraine(抜粋)

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