トランプ政権、1968年のケネディ元司法長官暗殺事件の機密文書を開示
- 1万ページ超の文書を公開-1月に機密指定解除の大統領令に署名
- 新たに5万ページの文書が見つかり、公開の準備中-ギャバード氏
トランプ米政権は18日、1968年に起きたロバート・F・ケネディ元司法長官の暗殺事件に関する1万ページ超の記録文書を公開した。トランプ大統領は1月、ケネディ氏ら要人の暗殺事件に関する文書の機密指定解除に向けた大統領令に署名していた。
ケネディ氏の息子でトランプ政権の厚生長官を務めるロバート・F・ケネディ・ジュニア氏とギャバード米国家情報長官は声明で、米国立公文書館に保管されていた文書が手作業でスキャンされ、同館のウェブサイトに掲載されたと明らかにした。
声明によると、文書は「社会保障番号や納税者番号の削除といった、プライバシー保護のための最小限の処理」を施した上で公開されたという。
声明には「RFK文書の公開は、米政府への信頼回復に向け必要な一歩だ。トランプ大統領の勇気と透明性へのコミットメントを称賛する」と記されている。
ギャバード氏は、調査の結果、新たに5万ページの文書が見つかり、一般公開に向けて準備を進めていると説明。当局は政府が保有する他の文書についても引き続き調査していくと表明した。
トランプ政権は3月、ケネディ氏の兄、ジョン・F・ケネディ元大統領の暗殺事件を巡り、それまで非開示だった約8万ページの記録文書を公開した。トランプ氏は、60年代に起きたケネディ兄弟と黒人公民権運動の指導者マーティン・ルーサー・キング牧師の暗殺事件に関する記録開示を選挙戦の公約に掲げていた。
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ニューヨーク州選出の上院議員だったロバート・F・ケネディ氏は68年の大統領選で民主党候補指名獲得を目指す中、ロサンゼルスで銃撃されて死亡した。
原題:Trump Releases Files on 1968 Assassination of Robert F. Kennedy(抜粋)