【ホテルの朝食】飛鳥鍋にのっぺ、ほか地元名物を堪能できちゃう! スパークリングワインも飲み放題で最高 / グランドメルキュール奈良橿原
日本国はじまりの地とも言われる、奈良県橿原(かしはら)市。日本で最初の都、藤原京が置かれた場所だ。橿原神宮には初代天皇と伝えられる神武天皇が祀られるなど、歴史を感じる街である。
近鉄橿原神宮前駅には「グランドメルキュール奈良橿原」というホテルがあり、天皇が宿泊されたこともある。同ホテルの食事は、そうした土地故の味を堪能できるという噂を耳にし、食べに行ってみることにした。
・種類が豊富、奈良の名物も多数
「グランドメルキュール奈良橿原」では宿泊していなくとも、朝食だけの利用が可能だ。午前7時から9時半まで(ラストイン9時まで)開いていて、ひとり3800円。
フロントで会計を済ませると札を渡されるので、その札を食事会場の入り口で係の方に見せる。会場に入ると、美味しそうな食事がズラ――っと並んでいて圧巻! ビュッフェスタイルだ。
端から順番に食べていきたいところだが、お腹が耐えられうるかどうか自信はない。それ程までに種類が豊富なのだ。まずは席を確保してから、食事を取りに行く。
メニューを制覇できないのならば、せめて地元奈良の名物を中心にいただくことにしよう。ざっと見ただけでも飛鳥鍋に三輪素麺、茶粥に奈良漬などがある。加えて県産の食材が多々、使われているようだ。
もちろんそれだけでなく目の前で焼いてくれる大根ステーキや、好きにトッピングできるミニホットドッグ、グルテンフリーのパン、出来立てパンケーキにカレー、お子さま用の離乳食などなど。
地元の味を堪能できて、でもそれだけではなく。とにかく盛りだくさんでこれほどまでに死角のないホテルの朝食は、久しぶりに見たかもしれない。
・奈良にウマいものあり
そんな訳で全メニューを紹介できないことが心苦しくあるが、いくつかご覧いただきたい。まずは飛鳥鍋だ。飛鳥鍋は飛鳥時代にルーツがあり、もとはヤギの乳であったとか、唐から都にもたらされた牛乳が日本の僧侶の間で流行ったなど、さまざまな謂れがある。
記者は飛鳥鍋を自分で作ることもあるが、やはりホテルの飛鳥鍋はひと味もふた味も違った。
まず出汁の旨味がしっかりしていて、飲むだけでも大満足。加えて鶏団子や野菜など、具だくさんなのだから申し分なし。
また “のっぺ” も良い。こちらは春日大社で開催される「おん祭」という、奈良を代表する行事の最中に振舞われることで有名だ。
どういったものかというと、里芋や大根、人参などの野菜を使った煮物。具材にしっかり味が染みていて、口に入れるとジワっと美味しい。
滋味深い茶粥や、鶏肉の大和茶風味焼き、奈良県産ほうれん草を使ったさしみこんにゃく、出汁巻き玉子吉野葛餡かけなど、どれもこれも優しいながらしっかりこくがあって大満足。
かつて志賀直哉が「奈良は食いものはうまい物のない所だ」などと言ってくれちゃったが、とんでもない。奈良だって美味しいものがあると、改めて感じさせてくれるラインアップだった。
・朝からスパークリングワイン
また極めつけにスパークリングワインが飲み放題だったところも、飲兵衛的には最高だった。美味しい食事と美味しいお酒とで、朝からめちゃめちゃハッピー。
この日は8時過ぎに会場入りしたのだが、こんなことであればオープンと同時に7時ごろに来て、チビチビ飲んでも良かったなあと若干後悔した。
ワイン以外にもソフトドリンクも、とっても充実。カフェインレスコーヒーまで置いてあって、至れり尽くせり。隅々まで気を配っているホテルであると感じた次第。
橿原という地は奈良の県庁所在地である奈良市からまた少し距離があるのだが、梅田(大阪)や京都から普通電車もしくは特急電車を使って、約1時間で着くような場所だ。
観光などで奈良方面に足を向ける際は、奈良市内だけでなく橿原市へと朝早く足を延ばし、美味しい奈良名物に舌鼓を打つのもアリではないだろうか。
参考リンク:グランドメルキュール奈良橿原 執筆:K.Masami Photo:Rocketnews24.
▼いろいろいただきました! 本当に種類が豊富!!
▼奈良県のものを使ったものが多くて良かった
▼お子さまと一緒でも楽しめそう
▼デザートも充実していました!