清水建、鹿島…最高益の建設・土木セクター7銘柄!国土強靭化・データセンター建設・原発再稼働で需要増(窪田真之)
建設・土木業に、近年新たにさまざまな需要増加要因が出てきています。
【1】国土強靭化
政府が推進している「国土強靭化(きょうじんか)」は、これまではインフラの老朽化対策が中心でした。今後は「防災」のための土木工事が増えそうです。スーパー台風や線状降水帯の頻発により、護岸強化や斜面安定化工事が必須となりつつあります。
夏のゲリラ豪雨や大型台風によって河川の氾濫や堤防の決壊などが懸念される地域が各地に残っています。地震や津波に対する備えもまだ十分ではありません。また、橋梁(きょうりょう)、トンネル、ダムや、水道管など老朽化した社会インフラのリニューアルも必要です。
予算の制約で全てに手をつけられないと思いますが、それでも関連の土木事業はこれから長伸が期待されます。
【2】データセンター建設
各地でデータセンター建設が進んでいます。電気を大量に消費するので、電気工事や冷却設備設置の仕事が増えています。
【3】原発再稼働
原発再稼働にともない、原発関連の仕事も増えています。
こうした中、純利益で最高益を更新していく見込みの建設・土木株を、日本株ポートフォリオに少し入れておきたいと思います。
<建設・土木、投資の参考銘柄、6月17日時点の投資指標>
出所:QUICKより作成。配当利回りは、今期1株当たり配当金(会社予想)を6月17日株価で割って算出 【注】ショーボンドHDの1株当たり配当金は2026年1月1日の1対4株式分割を反映して調整
日本の建設・土木業は、世界でもトップクラスの技術を有します。ただし、業者数が多いので、投資候補を選ぶ際には差別化された技術を持つことを重視しました。
株価がやや割安で、配当利回りの高めな銘柄が多いのも投資対象としての魅力を高めています。少し分散投資していって良いと考えています。半導体、AI関連株にやや過熱感がある中、好業績の内需株を少し増やして良いタイミングと思います。
【1】大手ゼネコン:清水建設・鹿島
建設・土木のあらゆる分野で、差別化された技術を有します。データセンター建設や原発再稼働においても、熟練のノウハウが生きます。近年は、人手不足に対応して、建設ロボット(フィジカルAI)活用を積極的に行っています。フィジカルAI関連として注目されることもあります。
【2】橋梁補修:ショーボンドHD
全国で老朽化した橋梁や、高速道路の補修需要が増えています。中長期で、緩やかな業績拡大が続くと期待されます。
【3】海上土木:五洋建設
海上土木は、羽田空港の沖合拡張プロジェクトが終わってから、需要が低迷していましたが、近年新たに需要が増える兆しがあります。
高度経済成長期に建設された港湾施設や防波堤の老朽化が深刻であり、これらを「長寿命化」させる大規模な補修・補強工事が、今後数十年続く安定的な需要となる見込みです。
五洋建設は、河川補修でも強みを発揮しています。異常気象による河川氾濫を防ぐため、河床を掘り下げて流下能力を高める「しゅんせつ工事」や、堤防の強化工事を各地で手掛けています。自社で「大型作業船(SEP船やしゅんせつ船など)」を保有している強みが生かされています。
【4】電気工事:関電工・きんでん
データセンター建設において、中核的役割を果たします。大手ゼネコンは箱(建物)をつくりますが、電気工事会社は、より付加価値の高い心臓部分をつくります。電気設備工事に加えて、サーバーを冷やすための設備がデータセンターにおいて重要です。
【5】プラント専業:太平電業
太平電業は原発の心臓部(機器、配管、電気計装)の据付やメンテナンスを担う、原発再稼働で重要な役割を果たす企業です。
原発は巨大なプラントであり、原子炉本体やタービン、冷却系統の配管など、精密かつ高度な施工技術が求められます。太平電業は長年、電力会社(特に東電系など)との強固な信頼関係のもと、原発の建設から定期点検、メンテナンスまでを一貫して請け負ってきました。
近年、原発の再稼働に向けた「新規制基準」への適合工事(防潮堤の建設、緊急時対策所の整備、配管の補強など)が各地で実施されています。これらの現場でも、太平電業は欠かせない存在となっています。
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