7使用は誤報、ペリカンは弾道ミサイルではなく無人機
ゼレンスキー大統領が「20日のモスクワ攻撃に使用した兵器にペリカンが含まれる」と言及したため、ペリカンはファイアポイント製の弾道ミサイル=FP-7だと報じられているが、ウクライナのRBC-UkraineやKyiv Independentは「弾道ミサイルだというのは誤報で本当は無人航空機だ」と報じている。
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複数の現地メディアが「待望のFP-7初使用は誤りでペリカンはドローンだ」と報じているため、モスクワ攻撃にFP-7が使用されたという話は信じない方がいい
ウクライナのゼレンスキー大統領は20日「我が軍の長距離攻撃は昨夜、モスクワ地域に対して極めて重大な打撃を与えた。ロシアの主要な石油産業施設と侵略者の物流拠点が攻撃を受けた。これらは敵の戦争機構を支える数十億ドル規模の資産だ。この攻撃に使用された兵器にはFP-1、RZ-100、MICH-2000、Palianytsia、Vendetta、Liutyi、Bars、Flamingo、Sichen、Pelicanが含まれる」と言及し、ゼレンスキー大統領は各兵器の詳細には触れなかったものの、複数のメディアがPelican(ペリカン)はファイアポイント製の弾道ミサイル=FP-7だと報じた。
Our long-range responses had a very significant impact in the Moscow region last night. One of Russia’s key oil industry facilities and the aggressor’s logistics facility were hit. These are billions of dollars that sustain the war machine. The systems used included FP-1, RZ-100,… pic.twitter.com/ka5mlDSgb7
— Volodymyr Zelenskyy / Володимир Зеленський (@ZelenskyyUa) September 20, 2026
この件についてウクライナメディアのRBC-Ukraineは「モスクワに対する大規模攻撃についてゼレンスキー大統領は使用した兵器を列挙し、その中にはペリカンも含まれていた。大統領はペリカンの具体的な種類に言及しなかったものの、これはファイアポイント製のFP-7を指す名称として用いられてきた。しかし、RBC-Ukraineの情報源はペリカンが弾道ミサイルではなく無人航空機だと明かした」と報じ、Kyiv Independentも「ゼレンスキー大統領がペリカンについて言及し、これを複数のメディアが待望のFP-7初使用と誤って報じた。その後の報道でペリカンはドローンであると訂正された」と報じている。
日本メディアも「ゼレンスキー大統領がモスクワ郊外を新型の国産弾道ミサイル=ペリカンで攻撃したと通信アプリで明らかにした」と報じているが、ゼレンスキー大統領はペリカンが弾道ミサイルだとは言及しておらず、そもそもファイアポイントはFP-7の射程について最大200km(300km説もあるが正確な射程は不明)だと明かしており、仮に射程が300kmあったとしてもモスクワ州にすら届かない。
いずれにせよ複数の現地メディアが「待望のFP-7初使用は誤りでペリカンはドローンだ」と報じているため、20日のモスクワ攻撃にFP-7が使用されたという話は信じない方が賢明だ。
出典:管理人作成
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ちなみに「ロシア軍が2025年の1年間で獲得したウクライナ領の範囲」と「ロシア軍が2026年9月20日までに獲得したウクライナ領の範囲」を比べると半分以下で、しかも2026年はウクライナ軍がそれなりの範囲の領土を奪還しているため、これを差し引くとロシア軍の領土獲得量はさらに小さくなり、あと3ヶ月間で2025年に匹敵する領土を獲得できるとは思えない。
そしてロシア国営メディア=РИА Новостиが国防省発表に基づいて作成している戦況マップによれば、ロシア軍はクピャンスクも、ボロヴァも、リマンの大部分も、スヴャトヒルシクも、コンスタンチノフカも占領し、さらにドブロピリア東郊外まで迫り、オレホボを包囲寸前まで追い込んでいることになっている。
出典:РИА Новости
ロシアの経済紙=Коммерсантが作成している戦況マップも中々独創的で、ウクライナの戦場が並行世界に幾つも存在しているようだ。
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※アイキャッチ画像の出典:Fire Point