今永昇太「正直、通用しなくなってきた」「別人にならなくては」カブス地区S敗退/一問一答

カブス今永

<ナ・リーグ地区シリーズ:ブルワーズ3-1カブス>◇第5戦◇11日(日本時間712日)◇アメリカンファミリーフィールド

両軍2勝2敗のタイで迎えた地区シリーズ(5回戦制)第5戦は、カブスが競り負け、敗退した。

ブルペンで待機した今永昇太投手(32)は登板機会がないまま、メジャー2年目を終えた。

試合後の主な一問一答は以下の通り。

-残念な結果

「シーズン最後と、ここであまり力になれなかったので、シーズンを乗り切る投球術とこのポストシーズンで出力を上げるような、先発投手だったら短いイニングで94マイルとか95マイルとか、そこだけじゃないんですけど、出力を上げるような投球が全うできなかった。シーズンとここじゃまったく別物なので、それができなかったのは課題かなと思います」

-来季へ向けて

「正直言って、通用しなくなってきていてる、それは紛れもない事実なので、これは体感ではなく、数字を見た事実。正直言って別人にならなければ、ちょっとこの世界で生き抜くには苦しいかもしれないので、そういうふうになれるようにトレーニングを積む必要があると思います」

-別人になるイメージとは

「シーズン162(試合)、もしこれで全部勝ったとしたらプラス20数試合、ワールドシリーズまであると考えたら、まずそこの体力が足りてない。というのは本当に痛感している。他のメジャーの選手って、9月とか10月とか、目の色か違うので。メジャーリーガーの本気にかなわなかったというのも、この9月、10月と感じているので、それは学びですし、自分もこれを経験したので、あの時のメジャーリーガーに勝つためには何をしなきゃいけないというのを、もう今日の帰りから考えなきゃいけませんね」

-真っすぐの課題

「これに関しては、データ班と話し合って、自分でもデータを解析してくれる何かを見つけて、話し合いを重ねてやっていく必要があると思います。それは今現在分からないですけど、球速も上げなきゃいけないと思うんですけど、でもそれが自分に合っているのか、他にも90、91マイルで抑えている投手がいるんで、そういう投手を研究する必要もあると思います。ただ頑丈な体を手に入れるということが大事かなと思います」

-どんなチームだったか

「やはりジャスティン・ターナー選手が入って来て、彼のリーダーシップから学ぶことがたくさんありました。僕にとって今年の学びは、メジャーはすごい自由なイメージ、結果を出せば何でもOKという世界だと思っていたんですけど、彼が入ってすごく統率を感じました。自分の好き勝手にやる選手がいなくなりましたし、彼のリーダーシップを目の当たりにしただけでも、自分の野球人生に生きると思うので、すばらしいチームでした」

-得たもの

「正直、1年間ずっと苦しかったっすね。何かを見つけようとしたんですけど、何も見つからないまま、終わった。数字ほど内容は全然良くないですし、防御率とか勝ちとか含めて。今回、シーズン終盤、苦しい経験をしたんですけど、自分はプレーヤーとしてはもちろん良くなかった、ダメだった。だけど、自分の人間性とか人格までダメになったわけではない。もう1回、いいプレーヤーになるため、こういう苦しい時、誰かかに見られてますし、ここで何をするかというのが、人間として大事。投げ出さずに、逃げるのは簡単なので、辞めれば逃げるので、立ち向かっていこうと思います」

-世界一が具体的に見える

「もちろん地区優勝、ワイルドカードに入ればどこのチームにもチャンスがあるので、本当にこのポストシーズンって、1球1球が重たいと感じましたし、あそこで間を抜けてなかったらとか、もう少し角度が上がってたらとか、そういったのも感じた。でも運の要素も含めて、それも巻き込んで、外的要因に左右されずに相手を制圧できる選手だとしたら、チームからすごく重宝されると思う。スクバル選手(タイガース)がそうでしたけど、ああいう選手を目の当たりにして、自分の能力のリミッターというのが、どんどん外れていってくれたらいいなと思いますね」

-今日の準備は

「いくとしたら早い段階でということでした。初めての経験ではあるんですけど、絶えず体を動かして、いつ電話が鳴っても、いけと言われてもいいような準備をしました。リリーフを経験することで、彼らが普段どうやって準備しているか、自分が先発であたふたしたら、そういうふうに動いてるんだというのが、すごく勉強になって、そういうのも含めてこれから投げていきたいと思います」

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