前半だけで計6ゴールの乱打戦…バルセロナが天王山クラシコを制してラ・リーガ優勝に王手! レアルはムバッペ3発も一歩及ばず

[5.11 ラ・リーガ第35節 バルセロナ 4-3 R・マドリー]

 ラ・リーガ第35節が11日に開催され、首位バルセロナはホームで2位レアル・マドリーに4-3で競り勝った。残り3試合で両チームのポイント差は「7」。バルセロナが2シーズンぶりの優勝に王手をかけた。

 勝ち点4差で迎えた今季4度目の“エル・クラシコ”。優勝争いの行方を占う大一番はレアルのゴールで幕を開けた。

 前半3分、裏へのこぼれ球に反応したFWキリアン・ムバッペがボックス内に抜け出し、GKボイチェフ・シュチェスニーに倒されてPKを獲得。同5分に自らキッカーを務めたムバッペが右足でゴール左に決め、先制弾を奪った。

 前半14分には自陣でFWラミネ・ヤマルの突破を阻み、カウンターを発動。左サイドのFWビニシウス・ジュニオールが右足のアウトサイドキックで相手センターバックの背後に送ると、再び抜け出したムバッペがGKシュチェスニーとの1対1から右足でネットを揺らし、2-0とリードを広げた。

 出端をくじかれたバルセロナだったが、ここから攻撃のギアを上げていく。前半19分、左CKからキッカーのMFダニ・オルモが右足でクロスを入れ、ニアのFWフェラン・トーレスが頭でフリック。これをDFエリック・ガルシアが豪快にヘディングで叩き込み、1点を返した。

 そしてこの男も黙っていない。ドリブルを仕掛けたMFペドリからF・トーレスを経由し、ペナルティエリア右のヤマルへ。今季絶好調の17歳は左足の巻いたシュートでゴール左隅を射抜き、ゲームを振り出しに戻した。

 前半34分にはショートカウンターからFWラフィーニャがペドリのラストパスを受け、ペナルティエリア左に進入。左足のグラウンダーのシュートをゴール右に決め、逆転弾を挙げた。

 バルセロナは前半42分、ボックス内のムバッペに対するファウルでPKを取られるが、VARの結果、その前にオフサイドがあったとして無効となる。

 前半45分にはラフィーニャが高い位置でDFルーカス・バスケスからボールを奪い、ペナルティエリア内へ。ブラジル代表FWは左からフォローに来たF・トーレスにつなぐと、リターンパスを左足で蹴り込み、4-2とした。

 バルセロナの猛攻になす術なく飲み込まれてしまったレアル。前半アディショナルタイム8分にMFジュード・ベリンガムのスルーパスからムバッペが右足で流し込むが、オフサイドで得点は認められない。

 そのまま4-2で前半を折り返したバルセロナは後半も主導権を握る。開始7分には相手の背後を突いたラフィーニャがボックス内の左にフリーで持ち運び、ラストパスをヤマルがプッシュ。しかし、ラフィーニャがオフサイドの判定となる。

 すると後半25分、MFルカ・モドリッチのスルーパスからビニシウスが抜け出し、左で並走するムバッペにつなぐ。フランス代表FWは左足で確実に押し込み、1点差に迫るハットトリックを達成した。

 バルセロナはその後もピンチが続いたものの、4-3で逃げ切りに成功。今季の“エル・クラシコ”を4戦4勝(16得点7失点)とし、リーグタイトル奪還に大きく近づいた。●ラ・リーガ2024-25特集

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