弟は現役力士・父はボディービルダー 初優勝の琴勝峰、活躍のウラに家族の存在
大相撲・名古屋場所で25歳の琴勝峰が初優勝をかざりました。活躍の裏には同じ力士の弟や、ボディービルダーの父など、家族の存在がありました。 優勝から一夜明けた、28日朝。 名古屋場所で初優勝 琴勝峰(25) 「まだ自分が優勝したのか?という感じですね。事実としてわかっているけど不思議」 まだ優勝の実感がないと語った相撲界の“期待の星”。 27日午後のパレードでは―― 「バンザイ、バンザイ」「初優勝おめでとう!」「バンザイお願いします」
まだ喜び方も初々しい、25歳。大相撲で初優勝を飾った琴勝峰。 新横綱「大の里」を破るなど6日目から“連勝街道”をひた走ると…、幕内では下から3番目ながら、名だたる力士らを押しのけ初優勝を手にしました。 地元・千葉県柏市からは祝福の声が上がっています。 70代 「慌ててテレビつけて、一瞬で勝ったじゃないですか。え、いまの!?ってみんなで喜んでました」 30代 「予想がつかなかったです。琴勝峰が優勝するのは、ビックリしました。これから頑張って続けてほしい」 相撲を始めたのは3歳の時。 中学3年生まで大関・琴櫻などを輩出した地元の名門クラブで技を磨き。
頭角を現していったといいます。 先ほど、その“原点”「柏相撲少年団」を訪ねました。 恩師の永井さん。中学時代のエピソードを教えてくれました。 琴勝峰の恩師「柏相撲少年団」永井明慶さん 「私も胸を出してますけどほかの子は当たっても止められるけど(琴勝峰は)痛い!強い子はいっぱいいたけど強いを超えて痛かった」 パワーは当時から“別格”さらに―― 琴勝峰の恩師「柏相撲少年団」永井明慶さん 「彼は勉強もできて“オール5”。指導者の指導も吸収力が他の子よりも数倍早かった」
勉強もできる“文武両道”タイプ。中学生の時点で、全国一になりました。 先輩の偉業に後輩も刺激を受けています。 柏相撲少年団の後輩 「相撲見始めてからずっと憧れの選手だったので。関取になってあの舞台に立ちたい」 高校3年生の時、佐渡ヶ嶽部屋の門を叩いた琴勝峰。恩師によると“しこ名”の由来は、師匠・佐渡ヶ嶽親方のしこ名、『琴ノ若』から『琴』母親のカツ江さんから『勝』という字をそれぞれもらい、そこに、上を目指すという意味を込めて『峰』という字をつけたということです。
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初土俵からおよそ8年で悲願の初優勝。快挙のウラには“2人の存在”がありました。 1人は4学年下の弟で同じ幕内力士の琴栄峰。 名古屋場所で初優勝 琴勝峰(25) 「(弟・琴栄峰について)自分は自分という風にやってはいるんですけど、刺激をもらっている部分はある」 今場所、新入幕を果たした弟の存在に刺激を受けたことも、優勝の原動力になったといいます。 そして琴勝峰を支えたもう1人が琴勝峰の父・手計学さん。
名古屋場所で初優勝 琴勝峰(25) 「父の子育て方針というか、睡眠の時間とか食事の内容とか考えて育ててくれてたので、そういう部分では感謝しかない」 実は父親の学さんはボディービルダー。小さい頃からトレーニング方法などの指導を受けたことが、体作りの参考になったといいます。 家族、そして師匠の支えで快挙を成し遂げた“期待の星”琴勝峰。 相撲界の頂点へ駆け上がれるか、注目です。