話題株ピックアップ【夕刊】(1):ニコン、NJS、マネックスG
ニコン <日足> 「株探」多機能チャートより
■NJS <2325> 6,360円 +910 円 (+16.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
NJS<2325>が急反発し実質上場来高値を更新。26日の取引終了後、25年12月期の連結業績予想について、売上高を250億円から255億円(前期比12.9%増)へ、営業利益を30億5000万円から36億円(同20.3%増)へ、純利益を21億5000万円から23億5000万円(同11.1%増)へ上方修正したことが好感された。国内コンサルティング事業の受注が順調に推移していることが要因としている。■マネックスグループ <8698> 853円 +67 円 (+8.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
マネックスグループ<8698>が急伸。金融庁がフィンテック企業に対し国内で初めて円建てのステーブルコインの発行を承認したことで、株式市場ではステーブルコイン関連銘柄への注目度が高まることとなった。また、SBIホールディングス<8473>が前週末に米ドル建てステーブルコインの国内での発行・流通に向けた米社との基本合意書の締結を発表するなど、25~26日の日程で都内で開かれたWeb3に関する国際会議に絡んで、ステーブルコイン関連のニュースが相次いで伝わっていた。SBIと同業のマネックスGにおいてもステーブルコイン関連で新たな動きが表面化するとの期待が株式市場では高まっていたが、こうしたなかでテレビ東京が26日、マネックスGが円などの法定通貨に連動するステーブルコインの発行を国内で検討していることがわかったと報道。投資マネーの流入を誘発する格好となった。■大栄環境 <9336> 3,435円 +235 円 (+7.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
大栄環境<9336>が大幅高で4日続伸。26日の取引終了後、北九州市で産業廃棄物及び汚染土壌の最終処分事業を展開するスカラベサクレ(北九州市門司区)の株式の80.0%を11月28日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。今回の子会社化により、中期経営計画の成長施策に掲げる最終処分場の年間埋立計画量と残容量の拡大への貢献が期待されている。また、九州エリアでは共同出資会社が、公民連携事業(PPP)によるエネルギー回収施設などの整備計画を進めていることから、同エリア内で完結する廃棄物処理・資源循環システムを構築することができ、シェア拡大につながると見込む。取得価額は440億1200万円。なお、26年3月期業績への影響は精査中としている。■中外製薬 <4519> 6,380円 +369 円 (+6.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
中外製薬<4519>が6日ぶりに反発した。同社が創製し、米イーライ・リリー<LLY>が開発中の経口型肥満症治療薬「オルフォルグリプロン」について、イーライリリーが米国時間26日、2型糖尿病患者を対象とした第3相ATTAIN-2試験で主要評価項目と全ての重要な副次的評価項目を達成したと発表した。これを受け、同日の米株式市場でイーライリリーの株価は急伸。中外薬の株価にも支援材料となった。減量がより困難とされる肥満、または過体重の2型糖尿病患者を対象とした治験において、最高用量群では平均10.4キログラム(10.5%)の体重減少が認められたという。詳細な結果は今後の医学会で発表される予定としている。■レノバ <9519> 894円 +48 円 (+5.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
レノバ<9519>が大幅高で3日ぶりに反発し年初来高値を更新。きょう付の日本経済新聞朝刊で「三菱商事と中部電力は千葉県と秋田県沖の3海域で進める洋上風力発電所の建設計画から撤退する調整に入った」と報じられており、うち秋田県由利本荘市沖の案件で有力視されながらも選定されなかった同社に、今後の再公募の思惑から買いが入ったようだ。なお、報道に対して三菱商事<8058>は、「現在、撤退も含めて取り得るあらゆる選択肢を検討しているが、現時点で決定している事実はない」とのコメントを発表している。■大阪チタ <5726> 2,090円 +110 円 (+5.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位
大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、東邦チタニウム<5727>などが揃って動兆著しい展開。両銘柄ともに7月下旬を境に急速に上値指向を強めている。市場では「前週、米ボーイング<BA>が中国向けに最大500機の航空機販売契約で最終合意が近いと報じられるなど航空機需要の回復に期待が膨らむなか、チタン精錬大手で国内双璧の両銘柄に上値を見込んだ投資資金が流入している」(中堅証券ストラテジスト)という。26年3月期は両銘柄とも大幅減益を見込んでいるが、株価には織り込み済みで、27年3月期はトップラインの大幅な伸びとともに利益もV字回復に向かうとの見方が強まっている。■日本空調サービス <4658> 1,297円 +65 円 (+5.3%) 本日終値
日本空調サービス<4658>が大幅反発し実質的な上場来高値を更新した。26日の取引終了後に、25年9月末日時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことが好感された。毎年9月末時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象にQUOカード1000円分を贈呈する。■アドバンテスト <6857> 11,395円 +490 円 (+4.5%) 本日終値
アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など売り買い交錯のなかも、前日終値近辺で頑強な値動きを示している。米国では現地時間27日に開示される画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>の25年5~7月期決算を前に、日米ともに半導体関連株は様子見ムードが強い。しかし、そうしたなか、エヌビディアは前日まで直近3営業日続伸と上値指向を示しており、好決算への期待が根強いようだ。アドテストはエヌビディアが製造する先端AI半導体向けの半導体検査装置で抜群の商品シェアを獲得しており、関連最右翼銘柄として注目度が高い。また、半導体向け精密加工装置を手掛けるディスコも生成AI分野向けに重心を置いており、エヌビディア関連の一角に位置付けられている。■高砂熱学工業 <1969> 8,632円 +186 円 (+2.2%) 本日終値
高砂熱学工業<1969>は高い。SMBC日興証券が26日付で投資評価を「2(中立)」から「1(アウトパフォーム)」へ、目標株価を7400円から1万円へ引き上げたことが材料視された。同証券によると、高砂熱は国内空調工事最大手として建設セクターの良好な事業環境の享受が続くと想定。受注高の増加と完成工事総利益率の上昇により好業績が続くと見込んでいる。 株探ニュース