60代の祖母のスマホを「格安SIM」にしたいです。高齢者だと「月1万円」ほどの通信費になるのでしょうか?(ファイナンシャルフィールド)
イオン株式会社が実施した「2019年11月 シニアのスマートフォン利用に関する調査」によると、大手キャリアを利用する高齢者の平均月額料金は、5272円とのことでした。格安SIMの平均は、1490円。つまり、約3700円の差があります。 また、株式会社IoTコンサルティングによる「スマホのデータ通信量に関する調査」の結果から、60代以上の約7〜8割は、月間のデータ通信量が3GB以下に収まっていることが分かっています。 実際に使用しているデータ量が少ない場合、通信量を抑えたプランを選べば、月額1000円以下に収めることも可能です。
60代以上の格安SIM選びは、料金だけでなく、使いやすさや安心感も重要なポイントです。次の3つのポイントを押さえて、自分に合った格安SIMを選びましょう。 1.実店舗でのサポート体制 スマホの設定やトラブル時に店舗で相談できると、高齢者でも安心して使えます。全国に実店舗があり、対面サポートが受けられるかどうかを確認しておきましょう。 2.通話プランの有無 高齢者がスマホを利用する主な目的は「通話」と考えられます。そのため、通話し放題のオプションがある格安SIMを選ぶと、料金を気にせずに安心して利用できます。 3.通信速度の安定性 いくら安い格安SIMでも、通信速度が不安定だとストレスがたまります。あらかじめ、最大通信速度や混雑時の通信速度を確認しておきましょう。
表は、60歳から「シニア割」が利用でき、かつ通話し放題のオプションがある格安SIMをまとめたものです。 表
※参考資料より筆者作成 ※2025年6月時点 イオンモバイルの「やさしいプラン」は、下りの最大通信速度を500kbpsに制限した優待プランです。動画のアップロードや大容量のファイルを受信しなければ、快適に利用できます。 また、ワイモバイルやUQモバイルは、auやソフトバンクのサブブランドなので、通信品質が比較的安定しています。自宅のインターネット回線とセット割引や家族割を利用すれば、さらに料金を抑えられるため、選択肢の一つにおすすめです。
60代以上のスマホユーザーは、通信量が少なく利用目的も限られることが多いため、格安SIMとの相性が抜群です。 格安SIMのシニア割や通話の定額プランを活用すれば、スマホ代を年間数万円も抑えられ、家計にも優しい選択といえるでしょう。この機会に格安SIMへ乗り換えて、スマホをお得に利用しましょう。 出典 イオン株式会社 2019年11月 シニアのスマートフォン利用に関する調査 株式会社IoTコンサルティング スマホのデータ通信量に関する調査 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部