「体型含め完璧」「同じパーツあるとは」 実写版の再現度高すぎな女性キャラ

人気マンガの実写化は、やはり人気キャラの再現度に注目が集まります。今回は美しい女性キャラの、実写版のはまり役を振り返ります。

2024年『美的GRAND』春号に登場した際の長澤まさみさん(小学館)

 マンガの実写化では、各キャラクターを演じる俳優の「再現度」が注目されます。作品によっては、もともとの顔が似ているキャストが奇跡的なはまり役となったケースもありました。メインキャラからクセが強い登場人物まで、原作ファンも驚いた女性キャラを振り返ります。

 累計発行部数5000万部を超える人気マンガ『NANA―ナナ―』(作:矢沢あい)の実写版は、2005年に映画第1作『NANA』、2006年に第2作『NANA2』が公開されました。

 本作は、ふたりの「ナナ」を中心に、友情や恋愛、成長や挫折を描いています。評価の高かった実写版のなかでも、ファンから再現度が絶賛されたのが、中島美嘉さんが演じる「BLACK STONES」のボーカリストの「大崎ナナ」でした。

 ナナはセンター分けの黒髪ショートヘアが特徴的で、パンクファッションを身にまとっています。中島さんのビジュアルは、当時から「NANAの中島美嘉ほど衝撃の再現度を叩き出した配役はないよな」「体型や雰囲気がマジで大崎ナナでビビるし、歌唱力もマッチしていて、まんますぎる」と、絶賛されています。2024年6月7日には、当時41歳の中島さんが自身のInstagramでナナをイメージしたドレス姿を披露し、「やっぱり実写版のNANAこの人しかいない、最高すぎます」「20年近く経っても完璧な再現度」と、ファンを驚かせました。

 また、2026年夏に新作となる映画5作目が公開されることが決まった実写版『キングダム』(原作:原泰久)では、長澤まさみさん演じる「楊端和」がはまり役として人気を集めています。本作の舞台は中国春秋戦国時代、戦争孤児として育ち「天下の大将軍になる」という夢を持つ主人公「信(演:山崎賢人)」と、秦の国王「エイ政(演:吉沢亮)」が出会い、ともに中華統一を目指す物語です。

 長澤まさみさん演じる、山の民たちを武力とカリスマで束ねる美しき「山界の死王」楊端和は、2019年の映画1作目で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞するなど絶賛されました。剣技の練習で自宅でベッドに当たらないギリギリの寸止めの素振りを毎日100回行っていたという長澤さんは、圧倒的女性リーダーとしての説得力を出すために、カメラが回っていないところでも部下役の共演者と話さないようにするなど役作りにこだわったそうです。

 実写『キングダム』5作目以降では、楊端和がある大活躍を見せる「合従軍編」の映像化への期待も高まっています。これまでよりも、さらに強く美しい死王を観ることはできるのでしょうか。

「キングダム」シリーズと同じ制作プロダクション「クレデウス」が実写化を手がけ、原作に忠実な内容と各キャストの再現度に高い評価が集まったのが『ゴールデンカムイ』(原作:野田サトル)です。似ている配役をあげていくとキリがありませんが、なかでも奇跡的に「同じパーツ」があって話題になったのは、映画1作目の続きとなるWOWOWのドラマ『ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』から登場した「家永カノ(演:桜井ユキ)」でした。

 妖艶な美女の見た目ながら正体は老人の男性である家永は、美しさや若さに執着し、自分が欲しいと思う特徴を持つ相手を殺して食べ続けてきた、作中屈指の異常者です。桜井さんは顔立ちが似ているだけでなく、家永と口元のほぼ同じ場所に「ホクロ」があり、桜井さんもインタビュー動画で、原作の家永のビジュアルを見て驚いたことを振り返っています。

 見た目の異様な再現度だけでなく、家永が初登場したドラマ第4話の放送時には、「『もうダメだ、殺そう』のときの切り替えた感じの表情とか、『白石ウシロ~ッ』の言い方が完璧」「さすがmホクロがある前提の表情の見せ方をよく分かっている」「キレて片目だけピクつかせる場面まんまだし、『あなたの完璧はいつだった?』の場面泣いた」と、桜井さんの演技力も話題になりました。また、メインキャラのアイヌの少女「アシリパ(演:山田杏奈)」の目をなめようとする、という変態行為のシーンもしっかり再現されています。

 家永はこれからもさまざまな活躍を見せるキャラで、制作が発表された映画第2弾以降の桜井さんの演技にも要注目です。

※山崎賢人の「崎」は「たつさき」 ※「アシリパ」の「リ」は小文字

(ハララ書房)

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