トランプ氏「ガザ戦争は終結」、人質解放待つイスラエルへ出発

[１２日 ロイター] - トランプ米大統領は１２日、パレスチナ自治区ガザでの戦争は終結したとし、中東は「正常化」に向かうとの認識を示した。

イスラエルに向かう大統領専用機上で記者団に対し、「戦争は終わった。それは皆さんも分かっているだろう」と述べた。

この地域の見通しについて問われると「正常化すると思う」と答えた。

イスラエルとハマスの停戦は人質・捕虜交換を控える中、発効から３日目も維持された。

イスラエルのネタニヤフ首相は「明日は新たな道の始まりだ。構築の道、癒しの道、そして心を一つにする道であることを願う」と、テレビ放映された声明で述べた。

イスラエル政府報道官は、人質解放が１３日早朝に開始され、生存している２０人の人質が同時に解放されるという見通しを示した。それよりも早く人質が解放された場合、イスラエルは受け入れる準備ができていると述べた。人質解放に続いて、死亡した残りの人質２８人の遺体の引き渡しが行われるという。

ハマスは停戦合意の下、１３日正午（０９００ＧＭＴ、日本時間午後６時）までに残りの人質を解放することになっている。

トランプ氏は１３日にイスラエルに到着し、イスラエル議会（クネセト）で演説を行った後、エジプトのシャルムエルシェイクで開催されるガザ紛争終結に関する世界首脳会議に出席する予定。

ニュースサイト「アクシオス」の記者が１２日にパレスチナ高官の話として伝えたところによると、パレスチナ自治政府のアッバス議長も会議に出席する。

イスラエル刑務所局はパレスチナ人囚人の釈放に先立ち、一部の囚人を他の施設に移送したと発表した。イスラエル法務省は今回の合意に基づき釈放される、殺人など重大犯罪で有罪判決を受けた２５０人のパレスチナ人の名前を公表した。このリストにはハマスが解放を求めていた同組織の司令官などは含まれていない。

イスラエルはまた、２０２３年１０月７日以降ガザで拘束されているパレスチナ人１７００人と未成年者２２人も解放し、戦闘員３６０人の遺体を引き渡すことになっている。

イスラエルのカッツ国防相は人質が戻れば、軍はハマスが建設したガザの地下トンネルを破壊すると述べた。

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