あなたのWindows、アプデしないと危険かも…Microsoftが重大「ゼロデイ脆弱性」を修正(ライフハッカー・ジャパン)
Windowsユーザーに、月に1度の重要なリマインドです。利用可能なすべてのセキュリティアップデートをインストールすべきときがきました。 Microsoftは2025年11月の「パッチチューズデー」(月例更新)で、すでに実環境で悪用が確認されている「ゼロデイ脆弱性」1件を含む、合計63件の欠陥を修正しました。 【この記事のポイント】 Windowsの11月月例パッチで、「ゼロデイ脆弱性」1件(CVE-2025-62215)が修正されたこのゼロデイ脆弱性を放置すると、攻撃者にシステム特権を奪われる可能性があり、極めて危険合計63件の脆弱性が修正され、「緊急」レベルも4件含まれており、全Windowsユーザーは即時アップデートが推奨される
Bleeping Computerの報道によると、11月のパッチチューズデーで対処された脆弱性の内訳は以下の通りです(この数字には、Microsoft EdgeやMariner向けのパッチは含まれていません)。 権限昇格の脆弱性: 29件セキュリティ機能バイパスの脆弱性: 2件リモートコード実行の脆弱性: 16件情報漏洩の脆弱性: 11件サービス拒否(DoS)の脆弱性: 2件スプーフィング(なりすまし)の脆弱性: 3件 今回対処された脆弱性のうち、前述のゼロデイ脆弱性に加え、ほかの4件(リモートコード実行2件、権限昇格1件、情報漏洩1件)が「Critical(緊急)」レベルに分類されています。
すべてのセキュリティアップデートは、可能な限り速やかにインストールすることが重要です。特に「ゼロデイ」を修正するものは最優先事項となります。 ゼロデイ脆弱性とは、開発元が公式の修正パッチを提供するより前に、すでに攻撃者に悪用されているか、情報が公になってしまっている脆弱性を指します。 今月のパッチを適用しない場合、Windowsユーザーは「CVE-2025-62215」と呼ばれる脆弱性にさらされたままになります。これは、Windowsカーネル(OSの中核)における「権限昇格」の欠陥です。 このバグは、攻撃者がWindowsカーネル内の不適切な同期、いわゆる「レースコンディション」に成功すると、システムの特権を乗っ取れてしまう恐れがあります。 この脆弱性はMicrosoftの脅威インテリジェンスセンター(MSTIC)とセキュリティレスポンスセンター(MSRC)によって特定されましたが、悪用の具体的な手口に関するさらなる詳細は公表されていません。