暗号資産トレジャリー企業にさらなる打撃──ナスダックが監視強化との報道で(CoinDesk JAPAN)

購入発表は依然として相次いでいるが、暗号資産(仮想通貨)トレジャリー企業のバブルは少し前に弾けており、ナスダックが限界に達したと報じられたことで、4日にさらに収縮した。 The Informationによると、多くのトレジャリー企業が取引を行う米国の大手証券取引所、ナスダックは、資金を調達して暗号資産を購入することで株価の大幅な上昇を狙う企業に対する監視を強化する。 報道によると、ナスダックの新たな要件には、一部の企業に対し、暗号資産の購入に必要な資金を得るために株式を売却する前に、株主の承認を得ることを義務付ける内容が含まれる。同記事はさらに、企業が従わない場合、ナスダックは該当銘柄の上場廃止、または取引停止措置を取る可能性があると報じている。 ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)といった主要暗号資産の価格が2~4%下落したことと相まって、このニュースはすでに打撃を受けているトレジャリー銘柄の株価をさらに押し下げている。 ビットコイン保有企業ナカモト・ホールディングス(Nakamoto Holdings)との合併を完了したばかりのKindlyMDは、4日に16%下落し、合併日である8月15日以降、約80%下落。現在の価格は3.46ドルで、5月下旬のピークから90%超の下落となっており、暗号資産トレジャリーバブルのピークだったと言えるだろう。 エリック・トランプ(Eric Trump)氏とドナルド・トランプ・ジュニア(Donald Trump Jr.)氏が率いるアメリカン・ビットコイン(American Bitcoin)は、ナスダック上場開始から1日で20%下落した。 日本のホテル経営者からビットコイントレジャリー企業へと転換したメタプラネットは、4日に8.6%下落し、5月下旬のピークから約70%下落している。 イーサリアムトレジャリー銘柄を見ると、ビットマイン・イマージョン(Bitmine Immersion)は4日に8.6%下落し、7月上旬の最高値から70%の下落となり、シャープリンク・ゲーミング(Sharplink Gaming)は同日に10.5%下落し、5月下旬の最高値から90%近い下落となっている。 ビットコイントレジャリー銘柄の中では圧倒的な先行企業である、マイケル・セイラー(Michael Saylor)氏のストラテジー(Strategy)は、グループ全体よりもはるかに持ちこたえており、4日はわずか1.8%の下落となり、7月中旬に付けた2025年の高値からは「わずか」約30%の下落にとどまっている。 |翻訳・編集:廣瀬優香|画像:Susan Wilkinson/Unsplash|原文:Crypto Treasury Names Hammered Further as Nasdaq Reportedly Ups Scrutiny

CoinDesk Japan 編集部

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