日本代表 10月キリンチャレンジ杯メンバー発表、森保一監督会見要旨
●森保一監督
「今回の10月のキリンチャレンジ杯では世界の強豪と試合を組んでいただき、間違いなくW杯に向けての積み上げになっていく試合ができるのでありがたい。試合を組んでくださったキリンの皆さん、協会の皆さんに感謝したい。パラグアイ戦、ブラジル戦に向けてまずはホームでの戦いで、山本さんのおっしゃるとおり、ただの親善試合ではなく、これまで通り一戦一戦勝利にこだわって、勝利を目指して戦うところを持ちながら、チームの積み上げになっていくように戦術、選手を試すところをチャレンジしていければと思っている。今回も世界トップ基準の中で、自分たちが何ができて、何をもっと磨いていかないといけないのかをチャレンジした中で精査して次に向かっていけるようにチーム一丸となって戦っていきたい。我々がW杯で優勝を目指して挑み続けるなか、相手国の色で国内のスタジアムが埋まるのではなく、日本が勝手いくところ、ピッチ上もスタンドも一丸となって相手に挑んでいく、世界に挑んでいく雰囲気を作っていただければ選手もよりアグレッシブに、より粘り強く皆さんに勝利をお届けするために頑張ってくれる。スタジアムをより青色に染めていただければありがたいと思っている」―これまでは初戦にコアメンバーを多く使うことが多かったが、どのように起用していきたいか。
「メンバーの起用は迷っている。いずれにしてもベストなメンバーで戦っていきたいし、チームの戦術のベースが上がるように選手の起用を考えていきたい」―久保建英が左足首の状態が思わしくないようだが、招集され、三笘薫は外れている。その理由は。
「招集している選手においても、招集していなくてチームの活動に参加してもらえるような力を見せてくれている選手においても、招集するにしてもしなくても(代表の)メディカルスタッフが選手の所属チームのメディカルスタッフと連絡を取ってくれていて、現状どうであるか、今後の見通しはどうであるかということは確認してくれた上で、招集するかしないかの判断をさせてもらっている。本人とも実際に今の状態がどうであるかをチームスタッフが連絡を取ってくれていて、そこで現状を聞いた中、メディカルの見解とあわせて最終決定をしている。その中で久保は今回招集できるという判断をさせてもらって、三笘については招集しないということで判断をさせていただいた」―9月のアメリカ遠征でいろんなテストをしていた。あの時にできなくて今回やろうとしていることは。
「新たなテストがどうかはわからないが、状況によって戦術的なこと、システムの部分であったり、選手を試すという部分は考えていきたいと思っている。ただメキシコ戦は代表の経験値の高い選手たち、アメリカ戦は経験値の浅い選手たちが多くプレーしたが、そこでの振り返りを踏まえて成果と課題を考えた時、いわゆるコアメンバーであってもW杯出場を決めた3月から招集していなくて6月、9月とかなりの期間が空いていた中、連係という部分でなんとなくは戦術は把握できていて、実践してくれようとした部分もあったが、そこはもっとベースの部分で意思共有、戦術の共有をしていかないといけないところも出た。新たにチャレンジするところはもちろん、いろいろやれるに越したことはないが、コアメンバー、経験の浅い選手と共にベースの部分をしっかり持てるよう、ベースをどれだけ強固にできるかということで練習もミーティングもやった上で試合に挑みたい」―W杯までの残り期間が少ないなか、鈴木淳之介ら経験の少ない選手を招集しているが、中山雄太のような経験のある選手をもっと呼んだほうがいいんじゃないかと思う。どう考えているか。
「おっしゃる通りだと思う。経験のある選手は雄太だけでなく、まだアメリカにも(吉田麻也、山根視来らが)いるし、日本で経験のある選手やW杯で経験のある選手、自チームで存在感を発揮している選手がいるのはおっしゃる通りだと思う。そういう選手たちを招集したほうが実はチームの活動は安定するというところもあると思っている。そういった意味では経験のある選手たちはこれまで活動を長く共にしてきており、私自身、チームスタッフも含めて彼らがどのくらいやれるかはコンディションさえ良ければ想像がつくところがあると考えている。なおかつ、できる限りチームの底上げをするところは日本代表の勝利、日本サッカーの発展のためということで判断の原理原則で考えているなか、可能な限り経験の浅い選手たちに代表活動に来てもらい、本人たちの基準、力を培っていくのを実践させてもらうほうがより最強、最高の日本代表チームをこれからも作っていけるのかなと考えている。実際にそういった選手たちが世界の舞台、Jリーグの舞台で活躍してくれることがまた日本サッカーのためにもなっていくということで、いろんなことを掛け合わせて招集させていただいている。淳之介のことを言われたが、彼は今年6月の代表活動で非常にいいプレーをしていた。ケガがなければ継続して招集することも考えられるくらいのプレーをしていたなか、コペンハーゲンに移籍してケガが癒えないなか出場がなかなかできなかったが、ここ3試合連続で出場している。1試合目はカップ戦だったが、試合に出て、そこで一気に監督のハートを掴んで、次のリーグ戦も出場時間は短かったが、2-1で逃げ切りの切羽詰まった押された展開で出場していた。彼が信頼を掴み取ったことが出ていた。直近の試合ではチャンピオンズリーグという世界最高峰の大会で後半から出て、そこで経験も積んでいる。残り1年間しかないかもしれないが、この舞台でやっていること、世界の強豪と戦って良いパフォーマンスができれば、自然とW杯基準でプレーできるということが言えると思う」―斉藤光毅の初招集の理由と現状の評価は。
「国内にいた時から攻撃のアクセントになる仕掛けができる非常に良い選手だということで見てきた。今年の6月にW杯出場を決めた後にはメンバーを入れ替えて選手を招集したなか、彼もリストに上がっていて、招集してもおかしくないようなチームでのパフォーマンスを見せていたが、ケガで招集できなかったところがあった。いままたQPRに戻ってレギュラーとしてプレーをしている。プレミアリーグではないが、チャンピオンシップでこのまま彼がレギュラーとしてチャンピオンシップのタフな戦いを乗り越えて成長してくれれば、さらに日本の戦力になるのではないかということで、いまの戦力にも期待できるが、さらに成長を期待できるということで招集している。期待するプレーはまずは攻撃で起点になること、相手のゴールに向かって仕掛けていくという部分、個でチームで連係してというところで彼のアイデアを出してもらえればと思う。かつタイプ的に言えば左であれば三笘薫、中村敬斗、右であれば堂安律、伊東純也といった攻撃的な選手が上下動して、ハードワークして、守備もするというところを今の代表選手たちは見せてくれているので、彼にも攻撃も守備も貢献してもらえるところを招集させてもらって、確認させてもらうということと、さらに基準を上げてもらうようにできればと思っている」―初戦の3日前に練習はこれまで公開していたことが多かったが、報道非公開にする理由は。
「そこはケースバイケースでやっている。できればメディアの皆さんには全部見てもらいたいと常々考えている。しかしながら試合2日前であったり、3日前であったり、カタールW杯では皆さんに協力していただいて4日前から相手対策ということで非公開にご協力いただいて試合に挑んだ。その時もケースバイケースにしていた。我々が何をやりたいかということで、皆さんには非公開なのか、公開なのかということでお願いはしている。今回は3日前からということだが、それも15分間にはしているが、また実際に選手が集まってきて、チームの状態を見たなかで公開できるところはさらに公開しているのも多数回ある。いつも来られている方はご存知だと思うが、見てもらえるところでは見てもらうことでやっている。ケースバイケースで考えさせていただきたい。気持ちとしてはここにおられるメディアの皆さんは日本サッカーを日本国内、世界に発信してくださって、サッカーの普及に貢献してくださる方々だと思っているので、心情としては全て見せたいのが心情だが、チームのやるべきこととしてご協力をこれからもしていただければと思っている」―代表戦でかかる練習、試合の負荷を考慮しているように思われるが、それは3月の伊藤洋輝選手のケガを受けて考えたか。
「それは自分の中で落とし込んでいただければ。我々は選手にとって最善であるよう常にコンディションを見て、選手のためになること、チームのためになることと判断してやっている。結果論としてどう出るかは考えることでよろしいと思う」―変わったのかを聞いている。
「変わっていない。たとえば前回の9月のアメリカ遠征でなぜ2チーム、次の試合に総替えしたかはいろんないくつかの理由があるが、試すことであったりもあるが、私が監督になって2戦フルに使う選手は減ったと思っている。それはなぜかというと、ヨーロッパで、Jリーグでもそうだが、普段フルに戦っている選手が2試合代表でインテンシティの高い試合、ストレスのかかる試合をしなければといけないという時、できる限り選手がケガのリスクを減らし、チームとしても本人としても経験値を重ねながら成長できる、かつ所属チームに帰った時に少しでも良い状態で帰ってもらいたい。それが選手のためにもなり、所属チームのためにもなり、そこでパフォーマンスが良ければ我々の力にもなるということで、本人、クラブ、日本のためということで考えた中、選手たちの起用を常々考えている。それが答えかなと思う」―前回のブラジル戦の対戦を踏まえ、どういった戦いをしようと思っているか。
「アジアでの戦いも我々が主導権を取っている試合のほうが多かったとは思うが、我々が圧倒することだけを考えて試合をしたかというとそうではないと思う。相手に主導権を握られている時、相手に押されている時もある中、試合の状況の中で最善の判断をしていこう、攻勢に出ていくときは攻勢に出ていく。粘り強く守らないといけない時は粘り強く守っていくところを見極めて、試合の流れを見極めて戦ってきたからこそのアジアでの結果でもあったと思う。我々のやるべきことをまずはぶつけていくが、試合の流れ、その時の力関係もあるので、状況に合わせてプレー選択、戦術的な選択を変えていければと思う。最初から守備的に戦うとか、ブラジルだから試しに攻撃的にやっていこうというのはなく、自分たちが積み上げていく中で何をしていかなければといけないかということを考えて、主体は自分たちで戦っていきたいと思っている。前回のブラジル戦では選手それぞれ感じたところがあって、(報道陣が)取材された選手によっても違うと思うし、課題だけを感じた選手もいれば、これまでの戦いと比べて自分たちの戦いを意図してできた手応えを持っていることもコメントに出ていたと思う。前回は守備で言うと、ミドルブロックで相手の攻撃を制限して奪って攻撃を仕掛けるところ、攻撃の部分では何度もブラジルにボールを奪われたが、とにかくビルドアップのところはハイプレッシャーの中でチャレンジしようということでやっていって、試合時間が経過すると共にボールをつないで相手陣内に運んでチャンスにつなげることができたというのがあった。今回はミドルブロックはもちろんだが、9月のメキシコ戦であったようなハイプレッシャーの中、ハイブロックの中で相手のボールを奪うことにチャレンジしたい。ただ、これも9月のメキシコ戦を見ていたら、相手がハイプレッシャーに来ると思ったら、賢いチーム、強いチームは逆のことをやってくるのでそこは見極めないといけないところがある。攻撃の部分では今はビルドアップから一気に背後を突ける、ゴールに向かっていくところも、つなぐところだけが目的ではなく、ボールは大切にするが、ゴールに向かっていくところで前回よりもさらにシュートチャンスを増やせるようにできればと思う」―今のブラジル代表をどう見ているか。
「FIFAランキングで1位ではないが、世界最強グループにいるのは間違いないと思う。南米予選でも順位を見ると苦しんでいるように見えるが、余裕を持ってW杯出場を決めているというところもあると思う。実際にアンチェロッティ監督になって、コアな選手を決める作業を今やっている。いろんな選手を試しながら、起用の仕方も変えながら、予選をしながらチーム力を上げていると思っている。次の試合に向けてメンバー発表はされたなか、どういったチャレンジをしてくるかは読めないと思うが、南米予選を見ていてもチームが噛み合っていなくても個で局面を突破できる素晴らしい選手がいるし、アンチェロッティ監督のもとで世界のスーパースターがハードワークして、チームのために戦うところはこれまで前所属のレアル・マドリーやその前からもやっていた。チームで戦うところはどの選手にも要求しながらチームづくりをされているので非常に手強いと感じている」―日本は南米のチームに苦戦してきた歴史があるが、南米のチームに勝っていく上で大事にしたいことは。
「世界の強豪国を見てみると、南米だけではなく、ヨーロッパもアフリカも北中米も世界のトップトップを取れるような国々はたくさんある。ただ南米の技術力の高さ、ファウルギリギリでの激しく厳しい局面の戦い、試合を読む力という部分を日本が打ち勝っていければ世界のトップグループに入っていけるのではないか、世界一になれる可能性が上がるのではないかと思っている。南米でよくマリーシアという言葉があるが、日本人にずる賢く戦えというのはなかなか合っていないとは思うが、試合の流れを読んだり、いろんな状況に適応・対応するために賢く戦える日本人というのができればいいなと思っている。その中で南米の駆け引きに日本人が、日本代表が勝っていけるようになると世界一の確率が上がると思っている。今回もおそらくいろんな局面があるなか、パラグアイもブラジルも自分たちの流れに引き込む戦いをしてくると思うので、そこに乗らないように、自分たちがどんな流れの中でも主体的に戦っていければと考えている」―理想のチームづくりはどれくらいの位置まで来ているか。
「どれくらいまで来ていると思う?(まだ100%ではないと思うが)100と考えたことはないので、いつも答えづらい。メディアの皆さんとしては発信しやすいコメントになると思うが、一つ言えるのは確実に積み上がってきているとは思う。一応構想はある中、常に発見、発掘、新しいものがある。いわゆる常連組にケガ人が非常に多いところがある。ケガ人も確定組ではなく、変わるところは変わるというのをできるだけニュートラルにいろんな情報収集はしようと思っているが、そこは何%と言えるものではないと思う。ただ、確実にベースの部分は固まっている。あとはそこにコンディションのいい選手、力のある選手がこのW杯までの期間の中で力を上げてきてくれるかというところがある。パーセンテージで言うと、70%、80%は固まってきているが、そこから戦術的にも積み上げるのが難しいと思うし、選手たちのコンディション、プレーするステージが簡単に変わるわけではないので、でも確実に選手たちも所属チームの中で上げていってもらいたいと思っている。あとは私がというよりも、皆さんが評価していただければ。まだ50%だ、赤点だぞという人もいると思う。そこは皆さん後で教えてください」―ブラジルは過去に勝てていない相手だが、勝つことが大きな意味を持つと思う。注目を集めるため、サッカー人気を考えた意味でもブラジルから勝つことの意味をどう考えているか。
「ブラジルに勝てたら大きな自信になると思う。前回の戦いの中でも負けはしたが、チームのプロセスの中では自信を持てて、さらに課題として力をつけないといけないというのがあった。こうやって世界のトップトップ、W杯で一番優勝している国と戦って、同じ目線でどうやって勝つかという内容は泥臭く、圧倒して勝つということはないと思うが、勝利を目指して戦うところをチャレンジしていきたい。その中で自分たちができていること、できていないことを次の成長に生かしていければと思う。親善試合なのでW杯で当たった時のブラジルはまた違う顔があると思う。そこも踏まえてチャレンジしていきたい。サッカー人気ということで、ブラジルに勝てば非常に盛り上がっていくのかなとは承知している。ただ強いチームが評価されて、勝って喜んでいただいて、日本が盛り上がる、日本代表のサポーターが盛り上がってくれることは私自身、勝つことが何よりの盛り上がりになると承知しているが、サッカーというスポーツを勝っても負けても見ていただくこと、楽しんでいただくことが大切だと思う。勝っても負けてもこれまでの戦いも、選手たちがおそらく途中で切れて試合が崩壊した試合は負けた試合の中でもほとんどないと思っている。サッカーやスポーツを見ていただく上で、勝って喜んでいただき、負けたらストレスになるかもしれないが、日本代表の選手たちは世界のスーパースターの中で日本代表として戦ってくれている中、その選手たちが普段から競争の中で、壁にぶち当たっても、そこで何回倒れても這い上がってきて頑張るというのがあって日本代表の舞台に立っている。試合の中でも90分間いろんなことがあって、何度も足を止めそうになるシーンがあると思うし、何度も心が折れそうになるシーンがある中で、一人一人が最後まで戦い抜く、チーム一丸となって戦い抜く姿勢を常に見せていることが、サッカーを見ている学生、社会人、主婦の方も、いろんな方がいると思うが、あの人たちが頑張っているから自分たちも頑張ろうと持っていけるものにサッカーが、スポーツがなっていければと思っている」―さきほどマリーシアの話があったか、日本人の賢さと、南米のずる賢さはどう違うと思うか。
「言葉の違いだけで、試合の流れを読んで相手を上回ることかなと思う。わざわざズルを使わなくてもいいと思う」——目指すものは同じ?
「違いますね。でもあまり言い過ぎると南米の方に対して批判的になってしまうと思うのでこの辺でいいですか(笑)」―さきほど選手に経験を積ませて底上げをするという話もあったが、今回は谷口彰悟を招集している。大きなケガを乗り越えてようやくスタメンで出られるようになった段階だが、今のプレーをどう評価しているか。
「常にチーム全体の底上げをしたいと考えている。その中で経験の浅い選手という言葉が出ている。以前はベストオブベストを常に選ぶと話してきたが、ベストオブベストを広げるということでやってきた。彼はアキレス腱断裂という大ケガをして、リハビリからずっとチェックをしてきた。所属チームで途中出場から始まって、今はスタメンとして試合に出られるようになってきた。パフォーマンスも上がっている。これまでも代表の貴重な戦力として戦ってきてくれていた中、経験の浅い選手にはない、試合の状況に合ったチームを落ち着かせてくれる働きをプレーにおいても、精神面においてもできるので、それを期待して招集している。ただ長いブランクがあったので、ベテランとして期待はしているが、チーム全体の競争の中にいる一人としてどういうパフォーマンスができるかを同時に見ていきたいと思っている」―守田英正を招集していないが、コンディションが万全ではないからか。
「コンディションが理由。これまで彼が代表に貢献してくれていた、代表で見せてくれていたプレーを見せてくれることを彼自身も我々も望んでいる。そういう意味でまだコンディションが上がっていないと思っている」―(山本ダイレクターに)韓国代表も同じ相手と対戦するが、韓国がブラジルと初戦を戦う。もし日本が初戦ならお互いベストメンバーになると思うが、初戦で対戦するのは難しかったのか。
山本ダイレクター「マッチメイクは非常に重要。基本的にマッチメイクが良かったか悪かったかというと、課題が出ないマッチメイクは良くなかったマッチメイク。課題が出るようなマッチメイクがいいマッチメイク。コーチングスタッフが最大限努力して、選手も多くの気づきが出て、W杯決勝の7月19日にトロフィーを掲げるところにつながっているのが重要だと思う。今のご質問には詳細を申し上げたいが、さまざまなところに影響が出てしまうのでご理解いただければ。最大限、現場の考えも把握した上で交渉にはあたっている。この先も11月、来年3月と様々なマッチメイクが続いている。世界全体を見据えて、予選が続いている地域もある。今回もマッチメイクもそこはしっかり調整をしながらというところだった。いろんな条件がある。すごく大事なご質問だが、限られたマッチメイクの数しかない。11月、来年3月があり、ここからが世界への準備のシリーズだと思う。9月はシミュレーションのマッチメイクという意味合いが強かった。ここからはW杯に出る国としっかりと距離を測っていく、チームが成長していく、個人が大きなトライして、彼らの成長、彼らを大切に思っている人がたくさんいる中、1分かもしれないが、選手は1分で成果を出そうと必死に挑戦していると思うので、そういうものをお伝えいただいて、選手がそこに上り詰めていく姿をお伝えいただければありがたい」 (取材・文 竹内達也)●2026ワールドカップ(W杯)北中米大会特集▶日本代表の最新情報はポッドキャストでも配信中